斎藤佑樹がマトモに見える「松坂大輔」の断末魔

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松坂大輔(「福岡ソフトバンクホークス」公式サイトより)

 かつて甲子園を沸かせた2投手がもがいている。

 まず“ハンカチ王子”こと日本ハムの斎藤佑樹(28)。

「2月16日の韓国チームとの練習試合で好投したものの、21日の楽天との練習試合では本塁打を被弾。かと思えば、3月2日の対中日オープン戦では1回0封、と浮沈が激しいですが……」

 と大手紙日ハム担当記者。

「たとえば、中日戦で対したのは1軍半の打者。くみしやすい相手で結果を“粉飾”しているようにも見えます。栗山監督は“開幕投手もありうる”なんて言っていますが、ローテーション入りすら危ういですよ」

 ただ、そんな斎藤がマトモに見えてくるほど悲惨な状態なのが、ソフトバンクの松坂大輔(36)である。

“あれっ? 今年は調子良いんじゃなかったの?”と訝(いぶか)る方も多かろう。たしかにキャンプが始まった2月初旬は、マスコミに〈キレキレ松坂〉〈完全復活〉などと囃(はや)されていた。だが、2月25日、巨人の2軍を相手にした練習試合では2回3四球1失点と振るわず。

「評論家は誰もが“1軍は到底無理”と考えていましたね」

 とスポーツ紙デスク。

「なので、その次の登板となった3月4日の対ヤクルトオープン戦は炎上必至と見られていたのですが、意外にも3回2失点と“中炎上”で済んだ。ただ、投球内容がイタかったですね。往時と比べ物にならないストレートは、最速で140キロしか出ていませんでした。配球の半分以上は変化球で、“打たせて取る”というピッチング。残念ながら“怪物クン”と畏れられたあの雄姿はもう拝めません」

 巷はWBC一色だが、思い返せば、その第1回、第2回、と2大会連続でMVPを獲得したのがこの男。

 成れの果て――なんて言われぬよう奮起すべし。

週刊新潮 2017年3月16日号掲載

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