二階幹事長の健康不安説、ネタ元は茂木政調会長? 党執行部に亀裂

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二階幹事長

 自民党執行部内に“深い亀裂”が走っている。

 政治部記者の話。

「きっかけは、9日発売の週刊文春に掲載された二階さんに関する記事。会見で読み上げる文面を間違えたり、会談中にも居眠りをしてしまうといった“老人特有の症状”がひどくなり、幹事長交代説まで出ているという内容です」

 記事の中で二階氏側は“意気軒昂”と反論、健康不安説を一蹴している。

 ところが、記事は思わぬ波紋を呼んでしまった。

「雑誌が出た翌日のこと。同じ派閥の林幹雄さん(幹事長代理)が、あの記事のネタ元が、あろうことか茂木さん(政調会長)だと断じたのです。『裏は取れている。党の主要メンバーからこういう話が出るとは、党を崩壊させる行為だ』と、強い口調で非難し、驚きが走りました」(同)

 別の二階派議員も怒りが収まらない。

「二階さんは幹事長就任以降、本当に休むことなく働き詰め。『少し休んではいかがですか』と気遣うと、『俺は動いているほうが疲れないんだよ』と取り合わず、予定を入れていく。会議で眠そうに見えたり、文書を読み違えたりするのは今に始まったことではなく、昔からの癖で茂木さんもそれを知っているはず。『俺と同じくらい仕事してみろよ。死んじゃうよ』と、二階さんもぼやいていました」

 もちろん当の茂木氏は全面否定。大手紙番記者らに身の潔白を訴えている。

 自民党幹部が嘆息する。

「実際に彼が漏らしたかどうかはともかく、この手の話の時に茂木さんの名前があがり、しかも誰も庇おうとしないという、彼の徳のなさこそが一番の問題です」

 火の無い所に煙は立たぬ。

週刊新潮 2017年2月23日号掲載

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