「酒井法子」元夫にドラッグ譲渡? 元宝塚女優の弁明

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「清く、正しく、美しく」――有名な宝塚歌劇団のモットーだが、目の前の彼女は、それとはあまりにかけ離れた姿をしていた。土気色の顔、こけた頬、落ち窪んだ目。安いカクテルを呷(あお)り、ひっきりなしにマルボロを吹かす彼女は、「浜風愛」の芸名で宝塚の舞台に立っていた金林眞貴氏(49)だ。先ごろまたしても逮捕された、のりピーの元夫、高相祐一(48)に危険ドラッグを譲渡したと疑われている彼女。それについて、2時間に亘って弁明したが……。

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 旧帝国陸軍の伊丹松雄中将の孫でもある彼女は東京・世田谷の出身。聖心女子学院高等科を経て宝塚音楽学校に入学し、1987年、宝塚歌劇団に入団して以後4年間、娘役として活動した。同じ第73期生には天海祐希や姿月あさとらトップスターがいるが、そんな華やかな世界に身を置いていた彼女が何故、高相の事件でその名を取り沙汰される事態となっているのか。

 高相は11月18日、渋谷区内のマンションの一室にいるところを逮捕された。その部屋の住人は、47歳の危険ドラッグ売人の男で、高相よりも10日早く大麻取締法違反容疑で逮捕されていた。その家宅捜索のために警視庁の捜査員などが売人の男の部屋に踏み込んだところ、よだれを垂らし、目の焦点が合っていない高相を発見したのだ。

■「お話しできない」

危険ドラッグを彼に渡した?(写真はイメージ)

「(金林)眞貴は、高相とも、その47歳の売人とも旧知の仲です」

 と、知人が明かす。

「今回、高相が逮捕されたマンションの同じ階に、ある会社の社長が住んでいる。高相は11月の初め頃からその社長の運転手をしていたのですが、この仕事を彼に紹介したのが眞貴。売人の男が逮捕された後、その社長が不動産屋に話をつけて、高相を彼の部屋に住まわせていた。また、眞貴は逮捕される直前の高相にも会っている」

 こうしたことから、

「高相に危険ドラッグを譲渡した人物として、金林氏の名前が浮上している」

 と、捜査関係者。また、先の知人はこう話すのだ。

「眞貴は最近、ホテルなどを転々としている」

 そこで某日夜、都内のあるホテルに戻ってきた彼女に一連の経緯について質したところ、高相とは知り合いではなく、会ったこともない、と主張。しかし、後日改めて取材すると、徐々に話し始めたのである。

――高相との関係は?

「高相とは同じ高校だったわけではないけれど、共通の友達が多くて、友達と会う時に高相がいたりした。ただ、2人で会うことは最近までありませんでした」

――逮捕直前、高相に会ったのか?

「あのー、確かに……。本当にここだけの話なんですけど、11月18日に高相に接触はしているんですよ。貸しているお金を返してもらうために会うことになり、1万円返してもらった」

――その際、危険ドラッグを彼に渡した?

「色々なことを考えていくと……(10秒ほど沈黙)、なんて言ったらいいかな、そうです、私がしました、みたいなことをあっさりとは言えないですし、これが警察であっても何であっても同じだと思うんです」

――本当のことを話してもらえないか?

「(目を潤ませ、虚空を睨みながら1分ほど沈黙)……、守りたい人もいますし。なので、それはお話しできないですよね」

 ちなみに高相は容疑を認めており、危険ドラッグの入手方法については、

「学生時代の友人からもらった」

 と、供述している。

ワイド特集「1度目は悲劇 2度目は喜劇」より

週刊新潮 2016年12月8日号掲載

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