中森明菜、7年ぶりにファンの前に 客が“2回転”の異例ディナーショー

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 どことなく陰を感じさせるアイドルとして一時代を築いた歌手、中森明菜(51)が最後にファンの前で歌を披露したのは2009年の夏である。それから7年余り。12月からのディナーショーでついに表舞台に復帰する彼女だが、そのスケジュールを見ていると奇妙な点に気付く。一部のホテルで行われるディナーショーの“ディナー”のみが「2部制」となっているのだ。1回のショーで客を“2回転”させる例など聞いたことがないが……。

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中森明菜ディナーショー

 ストレスによる免疫力低下で体調を崩し、10年秋から無期限活動休止に陥った中森。14年のNHK紅白歌合戦には、ニューヨークのスタジオからの生中継という形で出演したが、その目は泳ぎ、歯も黒ずんで見えるなど、体調が万全でないのは明らかだった。

 彼女が復帰の舞台に選んだディナーショーは、12月4日の東京・港区のヒルトン東京お台場から始まり、全国7都市で行われる。料金は4万2000円から5万円と少々お高めだが、チケットの発売が始まるや即日完売。急遽、3都市での追加公演が決まったのだ。

 ちなみに、娘の復帰を喜んでいるという中森の実父は、寂しげにこう呟く。

「向こうから誘ってくれるなら行きたいけれど、招待されていないので、わざわざ行くことはありません」

松田聖子

■松田聖子の場合

 追加分も含めた10公演のうち、ディナーが2部制になっているのは、長野県と滋賀県で行われる回である。滋賀の会場「ロイヤルオークホテル スパ&ガーデンズ」のHPによれば、ショーの時間は18時半から19時半まで、場所は地下の大宴会場だ。ディナーI部の開始は16時半、II部の開始は20時。鉄板焼、日本料理、フランス料理、中国料理の4種類の中から1つを選ぶというスタイルである。つまり、I部の客は16時半という、いささか早い時間から食事をとり、宴会場に移動してショーを見て帰る。II部の客はショーを見た後、各々ホテル内で食事をしてから帰る、という形式なのだ。

 滋賀のロイヤルオークホテルの担当者は、

「食事の時間帯を2つ用意したというだけで、変わった形式との認識はない」

 というのみだが、長野の会場「ホテルブエナビスタ」の担当者はこう話す。

「我々がショーのために用意できる会場はそこまで大きくありません。そこで会場を分け、ディナーを2部制にすることで、より多くのお客様に楽しんでいただこうと思っております」

 ディナーとショーの会場が別。しかもディナーは2部制というスタイルについて、芸能レポーターの石川敏男氏に聞いてみると、

「ショーは1回でディナーは2部制、というのは相当異例で、ディナーとショーの会場が分かれているのも珍しいと思います。食事をし、和んだ雰囲気の中で歌を楽しむのがディナーショーの醍醐味ですからね」

 実際、中森の“ライバル”たる松田聖子も5万円近くするディナーショーを毎年行っているが、

「基本的に客は食べながらショーを見る、という形式。打ち解けた雰囲気で、曲の合間には同じテーブルの客同士で会話が弾むこともあります」(ファンの1人)

 中森の場合、ファンの前に姿を現すのは7年ぶり。通常のスタイルであれば、ファン同士の会話も大いに盛り上がったろうに──。

ワイド特集「木枯らしの門」より

週刊新潮 2016年11月24日号掲載

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