草なぎ剛の新ドラマ、ジャニーズ事務所が猛プッシュの理由 異例の大報道

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大晦日の「キーマン」

 残された時間はひと月余り。最後はバラバラでフェイドアウトか、あるいは華々しくフィナーレか。年内の解散が決まっているSMAPを巡る狂騒はなおも収まらず、来年に向けて早くも“芸能界の方程式”が作動し始めているという。

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 年が明けると、5人は等しく「ジャニーズ事務所の単体タレント」となる。そのメンバーには目下、新たな仕事が続々と舞い込んでいて、まず“火種”となってしまった木村拓哉は、1月からTBS系「日曜劇場」枠でスタートする医療ドラマで主演が決定。

「近々正式にリリースがあります。また草なぎ剛についても、同じく1月期のフジ系火曜21時『嘘の戦争』での主演が発表されています」(スポーツ紙記者)

“元SMAP”として草なぎがドラマ主演、というニュースは、これまで報じられたから目にした人も多かろう。ところが、ここで大きな異変が生じているという。フジテレビ関係者によれば、

「SMAPクラスの主演ドラマが発表されれば、芸能メディアはこぞって取り上げてくれるのが普通。ですが、今回は異例ずくめです」

 というのも、

「最初のプレスリリースを受け、10月21日の在京スポーツ紙6紙(日刊・スポニチ・報知・サンスポ・東京中日・デイリー)すべてに、草なぎのドラマが始まるという記事が載りました」(同)

 ここまでは予定通りだが、

「続く11月3日には『共演者が決定』と、これも6紙が書いてくれた。通常であれば続報扱いで1、2紙がお付き合いする程度です。今回、番宣はカンテレが請け負っていますが、我々ともども、今どきテレビ局が頼み込んだところで、ここまで書いてくれるケースはまず考えられません」(同)

 例えば、同じくフジで草なぎが主演した12年4月期の『37歳で医者になった僕』のケースでは、制作会見の時こそ全紙が取り上げたものの、他は散発的な報道のみ。だから、

「事務所の“天の声”が働いたとしか思えません」(同)

■「ひとつよろしく」

 実際に在京スポーツ紙のデスクは、こう漏らすのだ。

「2つの記事は局ではなく、もっぱら事務所からの“お願い事項”。『ひとつよろしく』といった言い回しから、我々は先方の本気度を測り、一番目立つ“アタマ記事”にせざるを得ないのです」

 驚くことに“第3弾”も準備されているといい、

「11月26日には『クランクインした』という記事がやはり6紙に載る手筈で、草なぎのコメントも予定されている。SMAPは現在、個別にコメントが取れないので、貴重な“声”となるでしょう」(前出フジ関係者)

 間断なく番宣攻勢に打って出るジャニーズ事務所の狙いについて、事情に詳しい関係者が明かすには、

「騒動以来、ファンの間では『キムタク以外の4人が干されるのでは』との不安が広がっている。そうした憶測を打ち消すには4人の仕事も大きくアピールする必要がある。また、来年もし4人に独立話が持ち上がっても無用なトラブルにならないよう、事務所は彼らが受けるかどうかによらず、次々と仕事をオファーしていく方針を決めているのです」

 加えて、

「今でも事務所側は、大晦日の紅白をもって活動終了というシナリオを諦めていない。その際のキーマンは草なぎ。“反キムタク”の最強硬派である香取の信頼が最も厚い草なぎに対し、『君のことはちゃんとバックアップしている』と示す狙いもある」

 業界に渦巻く思惑に呑み込まれ、5人は何処へ……。

ワイド特集「神帰月の超常現象」より

週刊新潮 2016年11月17日号掲載

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