慶大生集団暴行、事件の全貌を被害女性が明かす 「命令されてテキーラを何杯も…」

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 女子アナの登竜門として知られる慶応大学の「ミス慶応コンテスト」の中止が決まったのは10月4日。中止理由は、ミスコンを主催するサークルでの飲酒を巡る不祥事とされているが、これにはウラがある。その晩、1人の女性が複数の男から陵辱されていたのだ。

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 その肩書をひっさげ、多くの才媛が狭き門であるキー局女子アナの座を勝ち取っていった。元フジテレビの中野美奈子、日本テレビの鈴江奈々、元TBSの青木裕子、テレビ朝日の竹内由恵、TBSの宇内梨沙……。彼女らが誇る「ミス慶応」という輝かしい勲章は、今回の騒動によって決定的に汚されたのである。

「ミス慶応コンテスト」を主催してきたのは大学の公認サークル「慶応義塾広告学研究会」。会の公式HPで今年のミス慶応コンテストの中止が発表された10月4日、大学は塾生HPに清家篤塾長名の告示を掲出。そこには、広告学研究会に解散を命じたことが記されていたのだが、その理由としてこう説明されていた。

〈当該団体は平成二十八年九月二日、活動の一環で滞在していた宿泊先にて懇親会を催し、複数の未成年者が飲酒に及びました。その場において、互いを指名して飲酒するよう囃し立てる、或いはゲームの勝敗により酒を呷る等の危険な行為があったことが確認されています〉

 この告示からは、極めて重大な事実が抜け落ちている。サークルのメンバーはただ飲酒して騒いでいたわけではない。問題の夜、彼らは1人の女子学生に無理やり酒を飲ませた上、筆舌に尽くし難い乱行に及んでいたのだ。被害に遭ったのはサークルのメンバーだった18歳の女性。ここでは仮に京子さんとしておこう。

海の家の“手伝い”

 京子さんの母親が語る。

「娘と私が会えたのは事件の翌日、9月3日の午後8時頃。娘が救急車で搬送された先の病院でした。憔悴しきった娘の身に、あの夜、何が起こったのかを私が聞いたのは会計を済ませようとしていた時です。男6人、それに女の子は娘1人だけと聞いて、まさかとは思ったのですが……」

 男6人はいずれも慶応の学生で広告学研究会に所属。事件の全貌を明らかにしよう。

 神奈川県の葉山町―─。広告学研究会は毎年夏、「慶応義塾学生CampStore」という海の家をオープンするが、その際、サークルのメンバーたちが活動の拠点にしている古びた合宿所で事件は起こった。

「娘はいくつかのサークルに所属していて、広告学研究会の活動にはこれまであまり参加してこなかった。ところが、8月末、サークルのメンバー数人から、海の家の後片付けを手伝うようにとしつこく誘われたそうです。これまであまり活動に参加していなかったのにわざわざ呼ばれたという事は、最初からそういう目的だったのでしょう」(同)

 合宿所は家というよりは小屋といった雰囲気の建物で、中には雑然と荷物が置いてある。9月2日午後6時半頃、京子さんは合宿所に到着して初めて、女性は自分1人であると知った。

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