絶好調のテレビ東京に囁かれる“新社屋移転の呪い”

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 9月21日より3本のスペシャルドラマを立て続けに放送したのはテレビ東京。第1弾が2夜連続で宮部みゆき原作「模倣犯」、第2弾が湊かなえ原作「望郷」、第3弾が真山仁原作「巨悪は眠らせない 特捜検事の逆襲」と、重厚な並び。

「勢いありますよね、テレ東じゃないみたい。3年連続で増収増益というのは伊達じゃない」(他局関係者)

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 2015年度の連結決算で、営業利益は45・4%増。8月に出揃った在京キー局の来年3月期の業績見通しでは唯一、売上高予想を引き上げたのもテレ東なのだ。「池上彰の選挙特番」は民放の視聴率№1。人気アニメ「妖怪ウォッチ」「ポケモン」はDVDでも稼ぐ。

「気になるのは業界で囁かれる“新社屋移転の呪い”。この秋、テレ東は30年ぶりに神谷町から六本木に移転しますが、どういうわけかテレビ局は新社屋を作ると勢いが落ちるんです」(同)

 古くは85年のテレ朝のアーク放送センターへの移転。同年「アフタヌーンショー」のやらせリンチ事件が発覚し、放送免許剥奪の危機にまで及んだ。TBSは94年に現本社“ビッグハット”が完成したが、翌年にはオウムビデオ問題で、筑紫哲也に「TBSは死んだ」とまで言われ、2004年に汐留に移った日テレは視聴率首位陥落……。

「他局と違いテレ東は新社屋も間借り。呪われることもないかも。費用は180億円とか」(業界誌記者)

 新社屋に1700億円かけるNHKに爪の垢でも。

週刊新潮 2016年9月29日号掲載

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