福山雅治「懲役刑を」 侵入コンシェルジュ裁判で非難

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 灯台下暗しというべきか、防ぎようのない事犯ではある。福山雅治・吹石一恵夫妻の住むマンションの部屋に侵入した元コンシェルジュの初公判が8日、東京地裁で開かれた。法廷では福山の激しい感情が披瀝されたのだが、その内心は――。

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怒気もむべなるかな

 犯行は5月6日の夜。夫妻の住む部屋に合鍵を使って約4分間侵入した宮本万里子(48)は、2週間後に住居侵入容疑で逮捕され、6月10日に起訴されていた。司法担当記者が言う。

「公判には一般傍聴席33席に対し、212人の希望者が集まりました。保釈中で弁護人の隣に座った宮本は、情状酌量を求めて証言台に立った実兄が話し始めると、堪えきれずに嗚咽し、ずっと泣き通しでした」

 福山の歌が心に沁みて2009年からファンになった彼女は、翌年ファンクラブに入会。自身でもギターを弾き、テレビ局などで十数回にわたり“出待ち”をするほどのファンだった。

「13年に千葉の自宅から渋谷区にある福山さんのマンション近くに越してきた宮本は、昨年7月に求人募集を見て、20年以上勤めた婦人靴会社から現場のコンシェルジュに転職。検察は被告人質問で計画性について質しましたが、本人は『働き始めてから福山さんが住んでいると知った』『衝動的に福山さんのギターを見たくなった』との主張を繰り返すばかりでした」(同)

 それでも“犯行態様が悪質”だとして求刑は懲役1年。きたる28日には判決が言い渡される予定である。

大事な時期が……

■“爆発寸前”の妻

 先の記者が続ける。

「侵入したのは結局、1回のみとされ、執行猶予がつくのは間違いありませんが、驚いたのは、法廷で検察官が読み上げた福山さんの供述調書の文言でした」

 というのも、

「事件当日、宮本と玄関で鉢合わせた吹石さんの調書には『今も不安な日々を過ごしている』とあった。さらに福山さんは、転居せざるを得なくなった旨を明かし『懲役刑を受けてほしい』と、強い調子で非難していたのです。調書からは“実は何度も侵入されていたのでは”といった、疑心暗鬼も読み取れました」

 とはいえ、そこは人気商売。被告人もまたファンであり、通常ならば“罪を償って反省し、また応援を”などと収めるところだろう。が、折しも8月下旬、吹石は妊娠を公表。すでに安定期で、出産は冬と報じられた。となれば夫の怒気もむべなるかなで、成城松村クリニックの松村圭子院長は、

「事件のあった5月は、つわりがひどい時期だったと思います。恐怖等のストレスを受けるとつわりが悪化したり、自律神経の乱れ、血行や食欲にも影響が出ます。妊婦は精神的に安心する自宅で過ごすのが一番なのに、そこで起きたことを思い出してしまえば、新しい命を授かった喜びどころではなくなってしまいます」

 一方で芸能記者は、

「吹石と交際中からメディアを警戒して秘密主義を貫いてきた福山は、結婚後もスタイルを変えず、晴れて堂々と歩けると思っていた彼女はフラストレーションが溜まっていた。そこへ事件が起き、妊娠も重なったというのに心安らぐ生活は遠のくばかり。福山の言葉には、不満が爆発寸前の吹石をなだめようとする過剰な配慮が滲み出ています」

 家庭問題は、しばらく“結審”しないというのだ。

「ワイド特集 何者!! 何様!!」より

週刊新潮 2016年9月22日菊咲月増大号掲載

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