蓮舫に擦り寄り“ユダ”と呼ばれる人物 民進代表選で

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 これは彼らなりの権力闘争劇である。邪魔しちゃいかんと思いつつ、口を出したくなるのが人の常。民進党担当記者の話。

「15日投開票の代表選、各社の世論調査は、3氏のうち、蓮舫氏が優勢です」

 早速、代表選後のポストを見据えて、蓮舫氏に近づかんとする人たちがいた。民進党の関係者が言う。

「告示前、安住淳国対委員長は蓮舫さんのライバルになりそうな玉木雄一郎さんに“出るな”と圧力をかけました。安住さんは“蓮舫の対抗馬がいなくなっちゃうなあ”と高笑いしていましたが、その話が党内を一気に駆け巡り、安住さんは表舞台に出られなくなった。蓮舫支持ですが、選対にも顔を出していません。一人ぼっちです」

 仲間を裏切る人もいる。当選3回の柿沢未途衆院議員(45)だ。

「実は昨年来、玉木さんを擁立しようと先頭に立っていたのが、同期の柿沢さんと岸本周平衆院議員でした。ところが、推薦人集めに苦労していた8月下旬に“事件”が起きたんです」

 と先の関係者が続ける。

「赤坂のレストランで玉木さんを含む数人が代表選の打ち合わせをしていたんです。すると、柿沢さんが突然、“蓮舫さんを推しませんか”と言い出したのです。そこにいる全員が凍り付いて目が点になりました。続けて“実は蓮舫さんの政策を私が作っているんです”とも。さすがに呆れました」

 その後、玉木陣営には出入り禁止になったという。

「玉木さんの推薦人が集まらないと踏んで蓮舫さんに寝返った。目的はポストでしょう。でも野党で価値があるのは、幹事長と国対委員長くらいです。彼は今、玉木陣営でユダと呼ばれていますよ」

 そう、これは彼らなりの処世術でもある。

週刊新潮 2016年9月15日号掲載

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