ジャニー社長、メリー副社長の役割分担 元社員が明かす

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 言わずもがな、ジャニーズ事務所では、ジャニー社長とメリー副社長の2トップが全てを決める。もっとも二人の間には、役割分担、つまり“棲み分け”があるという。元社員が、その実情について明かした。

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ジャニーズ事務所

 事務所には毎日数百通、多い日には数千通もの顔写真付の履歴書が届く。

「それにジャニーさんが一人で目を通していました」

 と語るのは、ジャニーズ事務所の元社員である。

「まず、家庭環境がしっかりしていて、非行に走らなそうな子。そして、ジャニーズに入りたいという熱意が感じられる子を選んでいました。彼は、男の子は人に見られると容姿が変わるというのが持論で、普通の子でも審査は通ります。○が付いた応募者は北海道、東北など地域ブロックごとに集められます。次に各地で行われるジャニーズのタレントのライブに彼らを呼び、レッスンや面接を行います。そこで再び○が付くと『ユー、次の休みに合宿所においで』となるのです」

 夏休みなどの長期休暇にレッスンが行われ、ジャニーズJr.となるわけだ。交通費は応募者の負担、合宿所での生活費は事務所が面倒を見るという。

「食事はジャニーさんが自ら作ることもあった。そして半年程レッスンを受けたら、バックダンサーとして舞台に上げます。徐々に場数を増やしていき、1年か2年すると、ジャニーさんが何人か選んでグループを結成させます。彼は、若い子が成長する姿を見るのが大好きなんです」(同)

 ジャニー氏に見出されたタレントは、制作担当者がプロデュースやキャスティングをすることになる。

■稲垣に激怒

「その統括、ギャラなど経理を担当していたのがメリーさんでした。コンサートの興行収入やグッズ販売収益の取り分を決めるのも彼女。昔は、タレントのギャラは歩合ではなく、給料制で、SMAPのデビュー当時の給料も月20万~30万円ほどだった」(同)

 それに比べ、二人の給料は当時から高かったが、

「地方公演に行くと、ホテルに泊まりますよね。その際、タレントが部屋の冷蔵庫のビールやジュースを飲むと高く付くので、メリーさんは冷蔵庫を最初から空っぽにさせていた。彼女をケチだという人もいました。ただ、彼女は敢えて嫌われ役しつけ役を一手に引受け、ジャニーさんとのバランスを取っていたようです」(同)

 タレントの私生活にも目を光らせていたそうで、

「稲垣が、女優の菅野美穂と交際中、写真誌にレストランで食事している所を撮られた。それを見たメリーさんは激怒したんです。二人は帽子を被っていたのですが、“店の中では帽子を取りなさい、行儀が悪い”と。更にテーブルの上にワイングラスが写っているのを見つけ、飲酒運転したんじゃないかと疑い、厳しく叱責したのです」(関係者)

 今度の解散劇に関しては、

「ジャニーさんがSMAP存続のため自ら説得に乗り出したことは、異例中の異例です。既に育ったグループを気に掛けること自体珍しい。独立だ、解散だというマネージメントサイドの話はメリーさんの仕事ですからね」(同)

 憲法違反をしても、解散阻止を画策したオーナー家の面目は潰されたのだ。

「特集 SMAP解散が浮き彫りにした! 『ジャニーズ帝国』の憲法」より

週刊新潮 2016年9月1日号掲載

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