金メダル萩野公介、ねだるのはいつもキュウリの漬物 祖母が明かす

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 リオ五輪では金銀銅を1つずつ獲得、4年後の東京へ向け、高らかに競泳日本復活の狼煙をあげたのが萩野公介(22)である。が、ダイナミックな泳ぎを見せる彼も、実に意外な面を持ち合わせていた。

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 萩野は現在、東洋大の4年生。出身は栃木県小山市で、母方の祖父母が宮城県大郷(おおさと)町に住んでいるという。

「公介と最後に会ったのは5年ほど前ですが、小さい頃は毎年正月とお盆は必ずこちらに来ていました」

 とは、祖母の平井米子さん(82)である。

「夏は小川で魚を追いかけ、冬はソリで遊んでいました。田舎で家も広いので、うちの中でよくサッカーもしていましたね」

 プールでは、もちろん主役だった。

「小学校1、2年の頃でしたか、町のプールで泳いでいると、近所の人から『お孫さん、随分きれいに泳ぐのね』なんて言われたものです。水泳とのかかわりは、まだ娘(萩野の母)のお腹の中にいた頃。妊娠中にマタニティスクールでプールに入る機会があって、そのまま出産後も連れて行くようになったのです」

 さらに、こんな思い出も明かしてくれた。

「あの子は、なにしろキュウリの漬物が大好物でね。一緒にデパートに行っても『おばあちゃん、これ買って』と、必ず品物を持ってくるのです。お菓子も好きだったと思いますが、いつも漬物を美味しそうに食べていたのを思い出します」

 当時から“河童”の片鱗は窺えたというのだ。

「リオに行く1カ月前に電話を貰いまして。公介は『おばあちゃん、大会が終わったら遊びに行くからね』と言ってくれました」

 金メダルの代わりに、キュウリをかじって凱旋するに違いない。

「ワイド特集 やがて哀しき『リオ五輪』」より

週刊新潮 2016年8月25日秋風月増大号掲載

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