江田憲司、リークで狙う党代表の座 水面下での攻防激化

国内 政治

  • ブックマーク

Advertisement

「岡田さんて冷房嫌いなんですよ。民進党本部の代表室は暑くて有名で……」

 と、さる党関係者は言うのだが、まさか党内の“冷たい風”にも耐えきれなくなるとは。7月30日、代表選不出馬を表明した。政治部記者の話。

「会見後も“昨日より今日表明した方がいいでしょ”と言うのみで足早に去っていきました。結局、参院選や都知事選の結果の責任は私にない、ということを強調したかったようです」

 これで9月に行われる代表選は群雄割拠の様相だ。

「出馬が取沙汰される前原誠司さん、細野豪志さん、蓮舫さんも、自前のグループで20人の推薦人を集めることはできない。水面下での攻防が激化しています」

そろそろ出番?

 注目は、衆参合わせて23人いる江田憲司代表代行(60)ら旧維新の党の面々とされる。7月末には“江田代表代行を中心に旧維新がグループ化”と報じられたのだが、先の関係者は、

「江田さんサイドがリークしたんですよ。グループ化について松野頼久さんらと合意していたわけではないんです。確かに旧維新の議員は定期的に会合を開いていますが、松野さんと江田さんとの間で代表選についての意見が対立している。7月18日には、松野さんや江田さんら幹部5人ほどで会食をし、話し合いがなされました。江田さんサイドがリークしたのは、グループ内での主導権を得たいと思っているからなんです」

 なぜなら、と継いで旧結いの党出身議員が言う。

「江田さんは参院選後、“党を立て直す”としきりに言い、それを聞いた側近議員はみな、“いずれ代表になりたい”という意欲と捉えています。民主党と維新の合併を水面下で交渉したのは江田さんですし、本人はもう還暦ですから、勝負の時が近づいていると思っています」

 だが、別の議員は、

「結局、旧結いと旧民主の寄せ集め。喧嘩になるようなら、距離を置きます」

 風を吹かせることができるか――。

週刊新潮 2016年8月11・18日夏季特大号掲載

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。