夏の甲子園、スカウト注目の7投手

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「有望株が地方大会から順当に駒を進めたね。今年の甲子園は“豊作”だよ」

 と語るのは、さるプロ球団のスカウト氏。

 では、この秋のドラフト上位指名候補たちを相撲番付風にご紹介しよう。

今年の甲子園は“豊作”

 まず、東の横綱は横浜(神奈川)の最速151キロ右腕、藤平尚真(しょうま)。

「彼はスライダーもいい。体がプロ並みに仕上がっていて、完成度はピカイチだね。横浜の先輩である“涌井2世”という人もいる」

 西の横綱は、履正社(大阪)の左腕、寺島成輝(なるき)。

「彼が良いのは、いわゆる“球持ちがいい”こと。スピードガンでも140キロ台後半を優に出しているけど、その数字以上に速さを感じるんだ。直球はすぐにでもプロで通用するね。ただし、変化球はまだまだ。甲子園は連投が不可避だから、バテると一気に打ち込まれるかもしれないな」

 次いで大関。東は花咲徳栄(埼玉)の152キロ左腕、高橋昂也(こうや)の呼び声が高い。

「彼も変化球がいいんだよね。特にフォークは絶品。スタミナもあるし、即戦力としては寺島より上。センバツはイマイチだったけど、そこから一番成長した選手と言えるんじゃないかな。夏は旋風を巻き起こすかもしれないよ」

 ……と、この3人は“ドラフト1位指名確実”とのこと。そして、西の大関は、

「創志学園(岡山)の高田萌生(ほうせい)。最速154キロの右腕を“松坂似”というのは褒め過ぎかな。左のスリークォーター、堀瑞輝(みずき)(広島新庄)もいいね。二人とも、夏の活躍次第では1位指名の可能性もあるよ」

 関脇には、木更津総合(千葉)の早川隆久、東邦(愛知)の藤嶋健人両投手の名が挙がった。投手ばかりの番付になってしまったが、

「野手? うーん……全然思い浮かばない」

 野手諸君、奮起せよ。

週刊新潮 2016年8月11・18日夏季特大号掲載

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