広島「黒田博樹」200勝達成で、“引退危機”が再浮上

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 また始まった――イチローの安打記録で火が点いた日米通算論争のことではない。7月23日、マツダスタジアムでの阪神戦に勝利し、日米通算200勝を達成した広島の黒田博樹(41)、その“引退危機”である。

 メジャー時代から、オフシーズンの黒田は、常に“すわ引退か”と騒がれ続けてきた。

「年齢が年齢ですし、本人もここ数年、“辞めたい”“続けたい”で葛藤しているみたいです」

 と大手紙カープ番記者。

広島カープの本拠地のマツダスタジアム

「それでもファンの熱烈な“続投懇願”活動を意気に感じ現役を続けてきた。ですが、ついにプロ野球投手として最大の目標を達成。もはや現役続行のモチベーションはない、というわけ」

 既に100億円以上を稼ぎ、メジャーの20億円オファーを蹴って広島に戻った男だ。カネのために現役を続けることもあるまい。

 加えて、広島は目下2位・巨人に10ゲーム差(7月25日現在)をつけて首位を独走中。このまま25年ぶりのリーグ優勝となれば、黒田にとってこれ以上の花道はない。

「それでも無理に現役を続けても、彼には晩節を汚すリスクしか残りませんよ。次に考えうる目標は、山本昌が49歳で樹立した最年長勝利投手くらいですが、さすがにそこまで現役を続けることはないでしょう」

 ちなみに、彼の“引退危機”を活字にすると、神経質になっている球団から問答無用で“出入禁止”を言い渡されてしまうのだそう。

 その球団幹部の話。

「そりゃ、黒田には当面現役でいてほしいですよ。年俸は球界最高の6億円ですが、集客やグッズ販売で十分に回収できています。199勝でリーチが掛かってから2度足踏みしてくれたでしょ。あれのおかげで儲けさせてもらいましたよ」

 もしかして、“引退危機”も煽りってか?

週刊新潮 2016年8月4日号掲載

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