NHKアナが登録していた“パパ活”クラブ、その仕組みとは

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山内玲子アナ(仮名=25=)は最高級のブラック会員だった

 NHK室蘭放送局に勤務する山内玲子アナ(仮名=25=)が登録していたのは、デートクラブを名乗る「ユニバース倶楽部」である。全国10カ所に本支店を擁し、業界トップを自任するホームページには、こう謳っている。

〈会員制の安全な枠組みの中で愛人募集・パパ募集・パパ探し(パパ活)を提供する合法な組織です〉

 要するに、金銭面で余裕のない女がそれをサポートしてくれる男=パパを紹介してもらう場なのだ。そこから発展して愛人となるか、パパに留まるかはむろん各人次第。それではまず、男の立場からシステムを説明していこう。

■最低でも50万円

「ウェブや電話で申し込むと、喫茶店のような場所で倶楽部の人間と面談があり、職種や年収などのアンケートに答えます」

 と話すのは、若く美しい妻、玉のような娘のいるアラフォー既婚者会員のひとり。倶楽部には【表1】のように、スタンダード、ゴールド、プラチナ、そしてブラックという4つのクラスが男女共に存在している。

【表1】男女ともに4つのクラスに格付けされる(ユニバース倶楽部のHPより)

「男は、それぞれ3万、5万、10万、30万円を支払って会員になります。女も同様に4つに格付けされていますが、これは倶楽部の事務局が容姿だけを基に判断し、入会金などの金銭は必要ない。男は女の積極性を表す指標【表2】や画像・動画などを参考に専用サイトで相手を探し、事務局に希望を伝えます。ここで言う『交際』とはもちろん、男が女にカネを払って肉体関係を結ぶ援助交際のこと。金額の多寡もまた、女のクラスに連動し、下から2万、3万、5万、10万円以上が相場だと聞かされています」

【表2】「交際」とはもちろん、男が女にカネを払って肉体関係を結ぶ援助交際のこと(ユニバース倶楽部のHPより)

 女がこのオファーを受け入れればデートとなるが、この際、男は倶楽部側にセッティング料、すなわち斡旋手数料を支払う。これが、スタンダードから順に、2万、3万、5万、10万円。煎じ詰めれば、ブラックの女との“交際”に、最低でも50万円かかるのだ。

「仮にスタンダードの男が会いたいと望む女がブラックだとしたら、30万円を支払ってブラック会員になるほかありません」(同)

■事務局から「レベルの高い子が入りました」メール

 男はカネ、女は容色で階級を勝ち取る。厳然たる市場原理が横たわっている恰好だが、ともあれ、デートの約束を取り付けて当日を迎え、待ち合わせ場所にいると女から電話が入る。

「食事しながらあれこれ話すわけですが」

 と、先のアラフォー会員が続ける。

「1度目からエッチというのはあまりないですね。警戒している女が割と多くて、デートの前に事務局から、“女の子の日になっちゃったみたいですが、大丈夫ですか?”っていう連絡があったりもする。ま、本当か否かはわからないんだけれど。ご飯だけでその日は終わりであっても、5000円とか1万円ぐらいの“交通費”を支払うことになる。これはさっき話した面談の場で、ルールとして伝達される事柄なんですよ」

 出会った2人のその後に倶楽部は介入せず、従って斡旋料は不要。ただ、「交際に発展」する度に、お手当が求められる。

「会員の男のほとんどは、“色んな女とエッチしたい”。だから、事務局からも、『レベルの高い子が入りました』旨の情報がメールで頻繁に届くそうです。女はと言うと、望む生活レベルにカネが足りないけれど、キャバクラみたいに束縛されたくないタイプが多い。エッチした女としばらく会わないと、“そろそろお目にかかりたいです”と営業メールや電話がありますよ」(同)

 その一方で、「パパ活」を希望する20代OLも、

「倶楽部にそう伝えたら、“パパとして割り切った交際がしたい男性や、色々と女性を援助することで『お部屋に行く』という関係を望まれている男性が圧倒的ですよ”という説明がありました」

 差し当たって、この倶楽部には3000超の女が登録し、うちブラック会員は100名に満たない。その僅か3%の選ばれた面々に、他ならぬNHKの女子アナが紛れ込んでいたというわけである。

「特集 入会金30万円 年会費16万円 セッティング料金10万円 高級愛人クラブに登録していたNHK『現役美人アナ』」より

週刊新潮 2016年7月21日参院選増大号掲載

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