内閣改造、閣僚“女性”枠に適任者なし…安倍総理の思案

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片山さつき参院議員

「私も活躍してーよ」

 そんな自民党内の声がチラホラと聞こえてくる。内閣改造である。

 政治部デスクの解説。

「8月3日にも行われる予定ですが、今回は約70人の入閣待機組に配慮した組閣になると見られています。菅官房長官や麻生財務相らの去就が取沙汰されていますが、目下、総理の悩みは女性枠で誰を入閣させるか、ということ。良い“玉”がいなくて……」

 今の安倍内閣には3人の女性閣僚がいるが、島尻安伊子沖縄北方担当相は落選、高市早苗総務相も在任は2年近くに及び、交代の可能性も。新入閣候補は誰なのか、党関係者が言う。

「今、専らの噂になっているのが、三原じゅん子参院議員(51)です。転出した神奈川選挙区で30万票以上の差をつけて圧勝。菅官房長官の後ろ盾もある。ただ、政務官も務めていないのに、あまりに露骨すぎます」

三原じゅん子参院議員、稲田朋美政調会長


 入りたくてしょうがない人もいる。片山さつき参院議員(57)だ。

「参院選翌日、党本部で開かれた臨時役員会で、総理を待ち構えて挨拶に近寄ったり、二階総務会長にも度々電話を入れて、猟官運動に励んでいます。比例のトップを飾って入閣という青写真だったそうですが、今回は党内で3位。さらに昨年、外交防衛委員長時代に理事懇で遅刻し、泣いて陳謝した。答弁にも不安を抱えていますからねえ」(同)

 ならば真打登場は、安倍総理の秘蔵っ子とも言われた稲田朋美政調会長(57)か。重要閣僚に抜擢なんて声も。もっとも、官邸関係者は、

「総理は稲田さんを“政調会長から外す”と漏らしています。消費税問題では、財務省から吹き込まれ、党内で一人“1%ずつ増税”という奇怪な案を主張し、総スカン。夫君や当人が週刊新潮を含むメディアに起こした訴訟でも、2連敗と面目丸つぶれです」

 すんなり入閣とはいかないようで、

「頻繁に相談に来るので、総理は“男女の仲と思われたら困る”とぼやいています。他に誰もいなければ稲田さんという選択でしょうが」

 自民党“総活躍”にはまだまだ――。

週刊新潮 2016年7月28日号掲載

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