福島瑞穂、犬猫殺処分ゼロでの人気取りで炎上 〈どこが動物愛護なの?〉

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 社民党の福島瑞穂副党首(60)といえば、言わずと知れた人権派である。しかし、「獣権」は不得手らしく、愛犬家、愛猫家たちから不評を買い、炎上する事態に陥っていた。

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ご本人は日差し対策万全

〈凄まじい危機感の福島みすほ(ママ)です!!〉

 参院選まっただ中の福島氏は6月26日、ツイッターでこう訴えた。自らの名前も「ミス」するほどだから、それは相当な危機感に違いない。実際、あるマスコミの情勢調査で、社民党の獲得議席ゼロとの予測が出て同党に激震が走ったことは本誌(「週刊新潮」)前号で紹介した通りだ。

 こうした苦境を受け、福島氏がツイッターで、ある集会への参加を呼びかけたところ、これが大いなる批判を招いた。同月25日、

〈明日26日日曜日は、4時から、銀座ホコ天松屋前で、「ワンちゃん、ネコちゃん、大集合!ころさないで♥」として、ワンちゃん、ネコちゃんが、国政選挙で、犬猫殺処分ゼロを訴える企画をやります。本邦発(ママ)〉

 と、彼女は宣伝。福島氏は昨年、犬猫の殺処分ゼロをめざす動物愛護議員連盟を立ち上げてはいるが、戦争法案反対や反原発を高らかに叫んできた印象が強い。参院選公示後に「本邦初」の犬猫集会を開くあたり、動物愛護家票狙いの意図が透けて見えてくる。兎(と)にも角(かく)にも、このツイートに対して、

〈銀座のど真ん中のアスファルトの中に犬を連れてこいって、それのどこが動物愛護なの?〉

〈真夏に犬猫を都心に連れてきてデモに同行させるって〉

 このような批判がネット上で渦巻き、結局彼女は、

〈大好きな動物の写真やプラカードやぬいぐるみなどをご持参下さい〉

 と、修正する羽目に。

 獣医師で赤坂動物病院総院長の柴内裕子氏曰く、

「人間よりも地面に近い、低いところを歩く犬は、アスファルトによる太陽の照り返しの影響を受けやすく、高温の空気を吸わなければなりません。猫は犬よりも暑さに強いものの、慣れない環境に連れていかれるとストレスから呼吸の回数が増え、やはり高温の空気を吸い込むことになる。したがって、夏のアスファルトの上では、犬も猫も熱中症になる危険性があります」

■「言ってません!」

 そこでアスファルトジャングルに犬猫を連れて集まれとアジった福島氏に、気温29度に達した集会当日の東京・銀座で見解を質(ただ)すと、

「そんなことは言ってません!」

 こう開き直ったのだった。

 政治部デスクの解説。

「福島さんが配っているビラには、『全国比例区は福島みずほとお書きください!』と明記されています。『社民党とお書きください』とは決して記さないところに、同じく比例候補である吉田忠智党首ではなく、私を当選させてという強い思いが見て取れますね」

 仲間を蹴落とし、どんな手を使ってでも当選したい様子の福島氏だが、「猫の手も借りたい」作戦は不発に終わり、彼女のもとに「救助犬」は現れなかった。

「ワイド特集 雨中の決戦」より

週刊新潮 2016年7月7日号掲載

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