セクハラ辞任勧告の善光寺住職、「元ヤクザの女で刺青を消した…」発言も

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 これでは「生き仏」「雲上人」の名が廃るというもの。とてもじゃないが、仏の道を歩む者とは思えないのである。

 創建1300年余り、国内有数の名刹として知られる長野県の「善光寺」。そのトップに君臨する住職が、寺の女性職員へのセクハラや差別発言などをしたとして、傘下の寺の住職らから辞任を迫られているのだ。

揺れる善光寺

 地元記者が言う。

「善光寺は、天台宗の大勧進と浄土宗の大本願という二つの組織が管理していますが、問題となっているのは大勧進の住職で82歳になる小松玄澄貫主です。大勧進を支える25の寺の代表と信徒の総代それぞれが、小松貫主の辞任を求めて通告書などを提出したのです」

 小松貫主と言えば、小誌(「週刊新潮」)でも9年前に、3人の女性と絵文字入り不倫メールを交わしていたと報じたことがある。問題発覚後には、傘下の僧侶たちが貫主に対して、辞任と慰謝料を求める裁判を起こしたことも。判決では、辞任こそ認められなかったが、小松貫主に330万円の支払いが命じられたこともあるのだ。

 今回は、何をやらかしたのか。

 善光寺関係者の話。

「貫主には身の回りの世話をする賄い担当が複数います。その女性らの尻を触ったり、携帯番号を教えるよう要求したほか、肉体関係を迫ったりしたのです」

 拒否した女性は職場を配置転換されたと言うのだ。さらに、

「飛ばした女性たちのことを出身地で貶める発言をしたり、“元ヤクザの女で刺青を消したから、皺が多い”などと口にしていたことも発覚しました。それだけでなく、貫主の過去の行状に苦言を呈した傘下の住職にも、差別用語を繰り返していたことが明るみに出たのです」

 小松貫主の代理人である弁護士は、

「貫主がセクハラ、パワハラ、差別発言をしたというのは事実ではありません。職を辞することもないです」

 とはいえ、騒ぎがここまで大きくなったことにもはや仏も呆れているに違いない。

週刊新潮 2016年7月7日号掲載

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