ポスト舛添に挙がる名前 「宇都宮健児」「櫻井パパ」「蓮舫」「石原伸晃」

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 これほどのセコさとドケチぶりを目の当たりにしても、舛添元都知事を応援できたのはよほど奇特な方だけである。都民の99・999%が、“早く、辞めてくれ”と大合唱を続けてきたのは間違いない。おかげで、命運も尽きたわけだが、ならば後継者には誰が名乗りを上げるのか。

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宇都宮健児弁護士

 早くも、出馬に色気を見せているのは、14年の都知事選で、舛添氏の211万票に次いで、98万票を獲得した宇都宮健児弁護士だ。

 都政担当記者の話。

「落選後も、“都議会を監視しなければならない”と意気込み、頻繁に傍聴に訪れ、都政への並々ならぬ関心を示していました。宇都宮さんが出馬すれば、共産、社民などが再び支援にまわるのはほぼ間違いなく、革新勢力の有力候補です」

 元日弁連会長として知名度のある相手に、自民党は誰を擁立するか。

「6月いっぱいで退任する、桜井俊・総務事務次官の名前が挙がっています。総務大臣経験者の菅官房長官とのパイプが太く、官邸からも覚えめでたい。もちろん、国民的アイドルグループの嵐のメンバー、櫻井翔のパパであることから知名度でも引けを取りません」(同)

 さらに、ここ最近、都知事選の度に名前が取り沙汰されているのが、小池百合子元防衛大臣だ。

「12年に行われた自民党総裁選で、小池さんはかつて防衛大臣に抜擢してくれた安倍さんを裏切り、石破さんの支持にまわった。そのため、安倍政権が続く限り、冷や飯を食うしかありません。ならば、いっそのこと、国会議員に見切りをつけ、都知事への転身を図るのではないかと言われているわけです」(同)

民進党の蓮舫代表代行

■軌道修正

 一方、自民党東京都連に所属する、ある国会議員は、“実務家”である、片山善博前鳥取県知事を推しているという。

「パフォーマンスだけの候補者には懲り懲り。次の都知事には、行政経験が豊富にある人物を選びたいものです。その点、県知事や総務大臣を歴任した片山さんは地方行政のプロ。舛添さんのせいで、すっかり混乱してしまった都政を軌道修正してくれるはずです」

 ならば、野党第一党の民進党はどうなのか。

 政治部デスクによれば、

「民進党の蓮舫代表代行は、参院東京選挙区で抜群の得票率を誇っています。6年前の選挙では、2位の公明党候補をダブルスコアで引き離し、トップ当選。今夏、彼女は改選を迎えるわけですが、もし、参院選の公示前に舛添さんが辞任すれば、都知事選に出る可能性が高まるのではないでしょうか。党内では、代表選出馬に必要な推薦人集めにも苦労するほど仲間に恵まれていない。民進党ではなく、首都東京のトップの座を目指してもおかしくはありません」

 他に、自民党東京都連会長の石原伸晃経済再生担当大臣や、民進党では東京選出の長妻昭代議士の名前が挙がっているという。

 舛添元都知事には再び声を揃えて、はなむけの言葉を贈ろうではないか。さようなら舛添要一!

「特集 今や都民1300万人の心が一つに! 白々しい言い訳はもう聞き飽きた! さよなら『舛添要一』都知事」より

週刊新潮 2016年6月23日号掲載

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