大塚家具、久美子社長のディズニー戦略でも苦戦…父の新会社も開業間近

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 7月1日より公開される「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」だが、“狂った帽子屋”ことジョニー・デップ(53)も来日するはずだったという。

「妻で女優のアンバー・ハードとの離婚、DV問題でそれどころではなくなったんです」(映画関係者)

 ファンタジー映画に、DVはまずい。宣伝担当者はイメージアップに必死とか。

 間の悪いことに、その“アリス”でイメチェンに努めているのが、IDC大塚家具だ。現在、新宿ショールームには「ALICE/PREMIUM HOME COLLECTION」と題してアリスの世界観をモチーフにしたクッションなどの大塚家具限定商品を展開。有田焼や九谷焼で作られたアリスデザインの皿や茶碗も並んでいる。

大塚久美子社長

「大塚久美子社長が復帰した昨年より、ウォルト・ディズニー・ジャパンと契約し、ミッキーマウスや、くまのプーさん、スター・ウォーズのコンセプトルームを設けてきました」(広報)

 お家騒動では、久美子社長の硬い表情が印象的だったが実はディズニー好き?

「そういったお話をされたことがないので……」(同)

 新宿ショールームは親子連れや若いカップルが目立つが、業績は芳しくない。先月に発表された平成28年1~3月期の単独決算は最終損益が10億円の赤字に。若い客はディズニーは買っても家具は買いそうにない。

「いえ、ディズニーはあくまでお客様との接点作り。これからですよ」(同)

 しかし今後も厳しそうだ。今月29日には、久美子社長と袂を分かった父・勝久氏の新会社「匠大塚」が埼玉県春日部市に開業する。

 また新宿ショールームの目と鼻の先にあるタカシマヤタイムズスクエアに、家具小売り国内最大手のニトリが出店することが決定。

 前門の虎、後門の狼……。久美子社長、今月30日には日経新聞主催の「事業継承を問う~円滑なバトンタッチと成長へ」というフォーラムに講師として出席する。円滑? 成長? 久美子社長、なんだか空回り。

週刊新潮 2016年6月23日号掲載

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