清原が抱く被害感情「俺が喋れば長渕は終わる」 結婚間近だったホステスとも断絶か

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清原和博

 元近畿厚生局麻薬取締部長の西山孟夫氏によると、

「覚醒剤常習者の典型的な症状として、猜疑心が強くなる、怒りっぽくなるという性格異常が出ることがあります。覚醒剤の使用を止めることによって、これらの症状も減りますが、こうした感情は、ある日、突然フラッシュバックすることもあります」

 すなわち、清原和博(48)が判決を機に、自分はないがしろにされた、あるいは裏切られたとの「被害感情」に染まり、相手を怨嗟の対象としないとも言えないのだ。

 このたび執行猶予付きの判決が下された清原の場合、関係者の間で「その筆頭」と目されるのが、歌手の長渕剛氏である。長渕氏が清原と親交が深く、引退セレモニーに駆けつけてヒット曲「とんぼ」を披露したのはあまりにも知られた話。

 しかし、清原の知人が言う。

「2014年、清原の薬物疑惑が報じられるようになって以後、長渕さんは清原からの電話やメールに一切出なくなったそうです。裏切られた、と思った清原の怒りはすさまじく、“俺がしゃべればアイツは終わるよ”と復讐めいたことまで口にしていました」

 どんな話を念頭に置いていたのか定かではないが、今回の判決についてのコメントを求めても、「乾杯!」と叫ぶどころか、

「特にございません」

 だけのつれない長渕氏にとって、もちろん名誉なネタでないことは、言うまでもなさそうなのである。

“恨みつらみ”を引きずりながら、今後の後半生を過ごさざるを得なくなった清原。

 もちろん、最大のリスクが、クスリが原因で離婚に至った元妻・亜希さんと、2人の息子との別居にあることは言うまでもない。

 先の西山氏によれば、

「覚醒剤事案の再犯率は、他の犯罪よりも高く、65%。清原さんが当てはまる40代に絞ると、71%にも上るのです。彼の場合、さらに不安なのは、家族がいないこと。薬物に手を出した原因の一つと自ら述べた『孤独』の状態が何ひとつ変わっていないのです」

 逮捕前、清原がハーフの銀座ホステスと交際していたのは既に報じられている。

「彼女のことは自分の実家に紹介し、結婚間近とも言える状態でした」

 と言うのは、前出の知人である。

「しかし、逮捕後、女性の親が週刊誌の取材に勝手にベラベラとしゃべったことによって、清原周辺の怒りを買い、関係を絶つように求められています。保釈以降の清原は、初めは千葉、続いて都内の病院で治療を受けながら、支援者が用意したマンションに時折帰っていました。しかし、精神的にかなり落ち込んでしまっていて、ボーッとテレビのMLB中継を見たりする日々だったようです」

 西武時代の同僚で、前楽天監督のデーブ大久保氏は、

「難はすべて運に変わる。今後はとにかくやせ我慢して誠実に生きてほしい」

 とエールを送るけれど、清原の頭上を覆う雲はあまりにも厚い。「身から出た錆」と言えばそれまでだが、改めて彼の失ったものの大きさと儚さに慄然とせざるを得ないのである。

「特集 清原和博の復讐」より

週刊新潮 2016年6月9日号掲載

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