女子バレー主将・木村沙織の成長度 「以前は話が下手すぎて…」

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 バレーボール全日本女子がリオ五輪最終予選を戦っている。

「以前と比べると、成長したなあ……」

 と目を細めるのは大手紙ベテラン記者。視線の先は、主将の木村沙織(29)だ。

 2004年アテネ五輪の最終予選で“スーパー女子高生”としてブレイクした木村は、08年北京、12年ロンドンと3大会連続で五輪に出場。今回は、主将として4度目の五輪切符を狙っている。チーム成績も5位、5位、銅メダルとレベルアップしているわけだが、

「木村の成長で何より嬉しいのは、我々記者との受け答えですよ。エースアタッカーで、ルックスも良くて人気がある。だから常に最優先で記事にしないといけない選手なんですが、以前は話が下手過ぎて、文字にするのに苦労したものです」

 木村の話し下手、というか“天然キャラ”ぶりは、バラエティ番組でご存じの方も多かろう。たしかに、取材でもあの調子というのでは新聞記者はたまらない。

「“取材は20分以内で”なんて言われても、木村の場合は大抵持て余していました。ロンドン五輪後に主将に抜擢されたときは、記者一同途方に暮れましたよ」

 ところが、

「“地位が人を作る”ということでしょうか。主将になった今では、きちんと話ができるようになりました」

 だが、一難去ってまた一難。新たな“困ったチャン”が出現した。

“次世代エース”の呼び声高い、古賀紗理那(19)だ。

「木村同様、高校生で全日本入り。木村に憧れていて、髪形なども真似ているのですが、話し下手までそっくりでして……。熊本信愛女学院卒ということで、地震のことも記事に入れ込みたいのですが、“はい”とか“心配です”しか言ってくれないので困っています」

 とにもかくにも、頑張れ、ニッポン、チャチャチャ!

週刊新潮 2016年5月26日号掲載

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