軒並み100万円超え…「リオ五輪ツアー」が高額なワケとは

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 GWも終わり、少々気は早いが、次は夏休みの計画か。今年最大のイベントであるリオ五輪まで2カ月余り。“そうだ、リオに行こう!”なんて思った人も、観戦ツアーのパンフレットを捲って、ビックリ。代金は100万円以上がザラなのだ。

 指定旅行会社が販売する観戦チケット付ツアーの一例を、ざっとあげてみると、一番高額なのは、JTBが販売する159万8000円。4つ星ホテルに5泊9日、2名1室利用時の1名料金で、この値段。

 肝心の内容は、人気の高い開会式を観た後、金メダルが期待される萩野公介が出場する競泳男子400メートル個人メドレー予選のほか、体操男子団体決勝や男女柔道予選・決勝などが観戦できるというもの。

 JTBでは、今回、15コース販売しているが、そのうち、100万円以下はわずか4種類。もっとも一番安いものでも、3泊7日の男女ラグビー観戦のみで95万8000円となっている。

 ロンドン五輪の際には、金メダルの期待値が高かった女子サッカー観戦ツアーでさえ、5日間で65万円。それでも、当時は高額と言われていたぐらいだ。今回、ちょっと高すぎない?

 JTB広報室の話。

「日本人のメダル獲得の期待値が料金に影響しているわけではないんです。ツアー代金が高いというのは、まず、日本からの距離があるので航空運賃が高いというのがあります」

 確かに、日本の真裏にあるブラジルまでの距離は直線で1万8000キロだから、ロンドンの9600キロに比べ倍近くあるが……。

「さらにロンドンのような大都市ですと、宿泊施設の数は充実していますが、リオはまだ数が少ない。そこへ、短期間に人が集中すると、需要と供給のバランスから、高くなってしまうのです。今回、リオのホテルは、通常の5~10倍も高騰していると言われています」

 それでも、開会式と閉会式のツアーは残りわずか。庶民にとっては、とてもじゃないが、身内から選手でも出ない限り、ムリ!

週刊新潮 2016年5月26日号掲載

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