支部重鎮「政治と家庭の両方で幸せは難しい」金子恵美議員に“離婚しろ”の声

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 私の生涯で最良の日は、たとえそれが後で悲惨な結末に終わろうとも、結婚式の日であった――。BB(べべ)の愛称で知られるフランスの女優、ブリジット・バルドーの言葉に、“永田町きっての美人”は何を思うのか。新婚早々、夫の不倫スキャンダルに巻き込まれた金子恵美代議士(38)はいま、そのとばっちりで離婚を迫る大合唱に晒されていた。

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騒動前の仲睦まじい2人

 4月10日、新潟県三条市で開かれた会合を終えた金子氏は、記者からの問いかけにこう漏らした。

「(離婚)協議を考えていないかと言ったら、ウソになります……」

 2月5日に男児を儲け、本来であれば、晴れやかな表情で永田町へと舞い戻るはずだった。

 だが、彼女が出産に臨んだ折も折、昨年2月に入籍した夫・宮崎謙介前衆院議員(35)が元グラビアアイドルを自宅に連れ込んだのはご承知の通り。

 結果、辞職に追い込まれた年下夫は、禊ぎの日々を送っているという。

 政治部記者によれば、

「宮崎さんは現在、金子さんの議員宿舎で義母と生まれたばかりの子供と一緒に暮らしています。反省を示すためかチャラ男風だった髪も短く刈り上げ、生後間もない赤ん坊の世話に明け暮れている。義母と夕食の買い物をする姿も見かけられます」

 育休宣言で話題となった宮崎氏が、今回の一件で職を失い、念願の“イクメン生活”を送っているのだから皮肉なものだ。

 一方で、針のムシロに座らされているのは騒動の“被害者”である金子氏。

 冒頭の発言があった10日の会合の様子を、自民党の県連関係者が振り返る。

「この日は、新潟第4支部の県議や市議が一堂に会して、参院選対策を話し合う予定でした。ただ、フタを開けてみれば、会場に飛び交ったのは金子さんを糾弾する声ばかりだった」

■重鎮の“遺言”

 出産後、初めて地元入りした彼女は、“色々とお騒がせし、ご迷惑をお掛けしました”と平身低頭だったが、

「これまで不倫騒動の釈明どころか、出産の報告すらなかったせいで、出席者の不満は頂点に達していた。“こんな騒ぎになって次の選挙を戦えるワケがないだろ!”“ケジメをつけられないなら比例に回った方がいい。他にも候補者はいるんだぞ!”といった厳しい発言が相次ぎました」(同)

 極めつきは、会合の直前に亡くなったベテラン町議の“遺言”である。 

 出席した県議が言う。

「金子さんも選挙で世話になった支部の重鎮でね。彼が生前に綴った手紙が読み上げられたんです。その内容は、“宮崎さんとは離婚すべきだ。政治と家庭の両方で幸せを求めるのは難しい。きちんと決別して選挙に臨まないと支持者は納得しない”というものでした」

 いまは亡き、地元の恩人からのお叱りの言葉に、金子氏は口を固く結び、神妙な面持ちで耳を傾けていたという。

 となれば、俄然、離婚の二文字も現実味を帯びて来る。そこで、火種を撒いた宮崎氏に質したところ、

「あぁ、その……。すみませんけど、いまちょっと忙しいんで。どーもー」

 と、軽い調子ではぐらかす。不肖の夫に代わって金子氏が答えるには、

「地元の会合で厳しい指摘があったのは事実です。公人という立場はもちろん、誕生した新しい命のことも考えて熟慮しています」

 結婚という最良の日からわずか1年余りでの転落劇。“悲惨な結末”を回避するため、母となった美人代議士の逡巡は続く。

「ワイド特集 淑女たちの疾風怒濤」より

週刊新潮 2016年5月5・12日ゴールデンウイーク特大号掲載

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