小泉今日子が50歳で演出家デビュー 衣装や美術まで名ばかりではない大活躍

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 晴れて50歳を迎え、〈少なくともあと10年はアクティブに攻めの姿勢で生きたいものです〉などと心境を綴って小泉今日子が、今度は、舞台の演出家、プロデューサーとしてデビューする。

なんてったって50歳

 6月9日から上演される『日の本一の大悪党』(東京・下北沢の本多劇場、後に兵庫・新神戸オリエンタル劇場)がその作品である。

『四谷怪談』をモチーフにした恋愛悲劇。主演の伊右衛門役に安田顕(42)を迎え、お岩の役で小泉も出演する。脚本は竹田新。劇団「ふくふくや」を主宰する女優の山野海(やまのうみ)の筆名だ。

 安田は現在テレビドラマ『重版出来!』で出版社の編集者役を好演中の人気者。

「キャスティングも、もちろん小泉の役目です。安田はシリアスから変態まで自然に演じられる名脇役。小泉は、弱くて優しすぎる伊右衛門を魅力的に作り上げて下さる、と安田を選んだそうです」(演劇担当記者)

 小泉は、舞台『家庭内失踪』で主演を務めながら、準備を進めてきた。

「演出、プロデュースともに名前だけではありません。人任せにせず美術や衣装の打ち合わせや細かな部分にも立ち会っている。小泉は1997年以来20作以上の舞台に出演経験がある」(同)

 今年に入り、小泉の特集を組んだ雑誌が飛ぶように売れたりと人気は衰えない。6月には二階堂ふみと母娘役で共演する映画『ふきげんな過去』も公開される。

「今回の舞台は、小泉が昨年設立した個人事務所『明後日(あさって)』のプロデュース第1弾をうたっています。明後日ぐらいの未来を目指して、仲間たちと一緒にジャンルにとらわれず企画を考えたいと小泉自身が言っている。2013年の『あまちゃん』出演は小泉にも刺激で、何かスイッチが入ったのかもしれません」(同)

 10年後は小説家かも。

週刊新潮 2016年4月28日号掲載

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