CM契約数ゼロのSMAP ジャニーズ野球にも中居正広は登場せず

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 ポール・マッカートニーとジョン・レノンがそうだったように、人気の絶頂を極めたグループほど、一度出来た亀裂は根深いものだ。真夜中の謝罪で分裂騒動を収めたかに見えるSMAPも、気が付けば活断層が再び広がっている。

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中居正広

 異変を先に嗅ぎ付けるのは、やはり長年のファンである。年4回来ていたSMAPファンクラブの会報が、今年になってまだ届けられていないのだ。

「SMAPの会報は新規で5000円の会費を払って入会すると届くのです。チケットが優先的に取れるしメンバーの近況が分かるので、皆楽しみにしている。ところが、昨年10月以降まだ来ていません」(20年来のSMAPファン)

 単なる手続きミスとは思えない。そうファンが心配するのは、テレビの収録現場でもおかしなことが起きているからだ。

「SMAP全員が出演する『スマスマ』(フジ系)にしても、騒動以来まともに収録していません。ファンが楽しみにしているものに“番組協力”というのがあって、観客として参加できるのですが、最近は拍手と笑い声だけを別に録って番組にかぶせるだけ。それも、スタジオには香取慎吾と稲垣吾郎、草なぎ剛の3人はいても、木村拓哉と中居正広を入れた5人全員の収録はない」(同)

 生ではファンに見せられないほどの亀裂が、さらに広がっているのだろうか。

■「USJ」も終り

 振り返れば、分裂騒動を収めるために『スマスマ』で5人が見せた謝罪は、何も解決していないことを逆に示しただけだった。ギクシャクした空気を、スポンサーも察知したのだろうか、5人揃って出演してきたCMも、すべて終了してしまったのだ。

「終了したCMはセブン&アイ・ホールディングスとユニバーサル・スタジオ・ジャパンですが、後者はテレビCMだけでなく、アトラクションに曲が採用されたり、5人が『USJ大使』になるなど、コラボ企画でも連動している。ここで終らせたのは、冷えた関係が視聴者にストレートに伝わってしまうからです」(広告代理店関係者)

 ジャニーズ側にも5人をまとめようとする動きはない、とスポーツ紙のSMAP担当記者が言う。

「これまでSMAPの仕事は全部、退社した飯島三智マネージャーが取って来ていました。ところが、今のジャニーズには、その代わりがいない。ファンクラブもCMも、コントロールできる人がいないのです」

 ジャニーズ事務所は、副社長の藤島ジュリー景子氏が、いずれ社長を引き継ぐ。当然、SMAPを改めて掌握するという“実績”も示さなくてはならない。その試金石の場が、4月13日の「“東京ドームに全員集合”みんなにサンキュー!ジャニーズ野球大会」だった。

「この日は、もともとSMAPの25周年コンサートが行われると聞いていました。ところが、分裂騒動で立ち消えになってしまい、急遽野球大会に差し替わった。ジャニーズ事務所としては、中居をスペシャルゲストとして登場させたかったのですが、謝罪会見で1人屈辱を受けた中居が応じるはずはありませんでした」(同)

 芸能レポーターの石川敏男氏が言う。

「結局、分裂騒動は収まっていないということです。現に芸能界を去るはずの飯島さんの動向もまだ分かっていない。SMAPの4対1という対立構図は誰も手が付けられないのです」

 活断層はふいに動き出す。SMAPの契約更新は今年9月である。

「ワイド特集 浮世にも活断層」より

週刊新潮 2016年4月28日号掲載

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