「浜口京子」の身の振り方で家庭が不和になった「アニマル浜口」

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 乳母(おんば)日傘で育てようが、苛烈な世界に突き落とそうが、子を思う親の情は普遍である。この一家とて、例外ではない。長らく二人三脚で驀進してきたアニマル浜口(68)と、五輪メダリストの浜口京子(38)。いま、娘の将来をめぐり、家庭ではしばしば“激論”が交わされているという。

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アニマル浜口と、五輪メダリストの浜口京子

 さる3月26日、父娘は揃ってバラエティー『爆笑! いいね動画シアター』(フジ系)に出演した。

「番組では、京子がアニマルにニセの交際相手を紹介して結婚宣言するというドッキリを仕掛けたのです」

 とは、TVウォッチャー。

「家族水入らずの食事の席に、娘が俳優と称する男性を連れてきて“結婚前提の交際”を切り出すと、父は激怒。『私だけの娘じゃない。世界の浜口京子を簡単に持っていかれたら困る』とまくし立てていました」

 冒頭では、アニマルが常日頃「愛する娘は誰にも渡さない」と口にしているとも紹介された。が、現在の浜口家は、これを番組のネタと笑って済ませられない状況にあるというのだ。

 一家の事情に詳しい人物が言う。

「京子さんは14歳から競技を始め、全日本選手権16回、世界選手権は5回の優勝。アテネ、北京の両五輪では72キロ級でともに銅メダルを獲得しました。ですが、一昨年に階級変更で72キロ級が75キロ級に移行したこともあり、調整に苦しんできました」

 昨年末には、ブログでリオ五輪断念を表明。

「12月の全日本選手権を欠場すると明かし、『練習後は体重増量の為に食事量を増やすのですが理想の体重まで増えない』と悩みを綴っていました。が、『引退の言葉は私の中で見つかりません』とも記していたのです」(同)

 選手としてのピークはとうに過ぎたものの、

「アニマルさんもまた、現役続行に強くこだわっていて、東京五輪を本気で視野に入れています」(同)

 というのだ。

■親心のぶつかり合い

 一方で、最近は京子とテレビで共演する機会も多くなったのが、母の初枝さんである。テレビ局関係者によれば、

「お二人ともギャラは『文化人枠』で、セットで番組1本10万円と破格の安さ。おまけに顔もそっくりで、並んでいるだけで否応なく視聴者の関心を引くことができるため、出演オファーが続いています」

 試合会場では、アニマルとお揃いのシャツで愛娘を応援する姿もおなじみだ。で、その瓜二つの母は、

「京子さんとの関係は良好なのですが、やはりそこは女親らしく、娘に対しては『レスリングはもうやり尽くしたから、競技を退いて早く結婚し、子供を産んでほしい』と願っています。だから最近では、しばしばアニマルさんとぶつかり、夫婦喧嘩が絶えない状態なのです」(先の事情通)

 これでは結婚どころか、ボーイフレンドも遠のきそうだ。娘そっちのけで“バトル”を繰り広げるアニマルに代わり、マネジメント事務所は、

「京子さんはライフワークとして『お婆ちゃんになっても現役で』と言っています。無理に競技をやめる必要はなく、いい方がいれば結婚も、という気持ちです」

 子はかすがいとは言いながら、子の心親知らずでもあるわけで――。

「ワイド特集 三日見ぬ間の桜かな」より

週刊新潮 2016年4月7日号掲載

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