「焼き肉弁当」をお代わりした記者もいた「清原和博」の裁判対策

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 ようやく、娑婆に戻ったものの、清原和博(48)は糖尿病治療のため、即入院。その病院で張り込み取材を続ける報道陣に、行きつけの焼き肉店につくらせた焼き肉弁当を差し入れた。それも裁判対策の一環だったのかもしれないが、法廷では、離婚のせいで覚醒剤に手を出してしまったと情状酌量を訴える方針だという。

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 覚醒剤取締法違反で起訴された清原は3月17日、警視庁本部から保釈され、そのまま、千葉西総合病院(千葉・松戸市)に直行した。

「清原が入院したのは、7階の特別室。窓から顔でも出さないかとカメラを向け、張り込み取材をしていました。その4日目、20日の午後6時過ぎのことです」

 と振り返るのは、スポーツ紙の記者だ。

「報道陣の前に、黒いワンボックスカーが止まり、男性2人が、焼き肉弁当が5個ずつ入ったビニール袋6つを取り出し、地面に置き出しました。そして、“清原さんと親しい方から頼まれ、報道陣のみなさんに差し入れです”と明かした。でも、どちらの店なのかと訊ねても、都内の焼き肉店と言うのみ。わずか数分でその場から去っていきました」

 報道陣からは、“どうする?”“覚醒剤が入っていたりして”などの言葉が飛び交った。結局、ある社の記者が“とりあえず、1人1個ずつ持っていきましょう”と提案し、ほとんどの記者は会社に持ち帰ったが、その場でお代わりをして、2個平らげてしまった記者もいたという。

弁当30個で4万8000円

■自暴自棄

 実は、この焼き肉弁当、清原が行きつけの東京・池袋の焼き肉店のものだった。

 その店の経営者が言う。

「清原さんが保釈されたとき、ワンボックスカーを運転して病院に運んだのは、六本木のサパークラブのオーナーでした。その人から19日の夜9時頃、清原さんの発案で報道陣のみなさんに焼き肉弁当を届けたいからって電話がありました。寒いところ、取材させてしまって申し訳ないという気持ちが清原さんにあったみたいです」

 当日は、午後3時頃から1時間かけて炭火で肉を焼き、サパークラブのオーナーとともに病院前の報道陣に届けたという。

「清原さんには5年ほど前から贔屓にしてもらい、多いときには週に2回くらい、店に来てくれた。なので、私としても、清原さんになにかできないかと考えていました。でも、連休中で肉の在庫が少なく、カルビ6枚の“上焼き肉弁当”はつくれなくて、ハラミと半々にするしかなかった。値段からすると、1600円相当の弁当ですけど、私の気持ちということで、お代は頂いていません」(同)

 果たして、焼き肉弁当を口にした記者は筆が鈍らずにいられるのだろうか。5月17日に初公判を迎える清原は、裁判対策を着々と進めているという。

「彼には、本来は刑事事件よりも企業法務に強い弁護団が付いたのですが、裁判では離婚によって精神的に追い詰められたという情状酌量を求める方針です」

 と、清原に近い関係者は説明する。

「覚醒剤にのめり込んだのは、一昨年の9月に妻子と離れ離れになり、生命の危険が伴っても糖尿病の薬の服用を止めてしまうほど自暴自棄になったからだと。糖尿病が重篤であるほど、精神的なダメージも大きかったとアピールできる。初犯ならば、懲役1年6カ月、執行猶予3年が妥当な線。常用が長期に及ぶと判断されたら、刑期が長くなるので、そうならないように周到にプランを立てています」

 葉桜の季節に、その結論は出る。

「ワイド特集 さまざまの事おもひ出す桜かな」より

週刊新潮 2016年3月31日号掲載

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