「桂三木助」がオランダで「小朝」に打ち明けた忍びよる自死の予感

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 高級外車を乗り回し、連日連夜、ネオン街に繰り出す遊び人。噺家の四代目桂三木助は「落語界の新人類」と揶揄されつつも、1985年に真打昇進と同時に大名跡「桂三木助」の襲名を果たした。が、脂が乗り始めた矢先の01年に、彼は自ら命を絶った(享年43)。生前から覚悟があったのか、「兄(あに)さん」と慕った春風亭小朝(60)に、早くから死の予感を打ち明けていた。

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「つひにゆく 道とはかねて聞きしかど きのふけふとは思はざりしを」

 六歌仙の1人、在原業平が主人公とされる『伊勢物語』の終盤には主人公が自らの死期を悟る場面が登場する。...

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