「野村敏京」米ツアー初Vで面白くなったリオ五輪争い

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 米ゴルフツアー「ISPSハンダ オーストラリア女子オープン」(優勝賞金約2200万円)で、野村敏京(はるきょう)(23)が初優勝を果たした。宮里美香以来4季ぶりで、日本人9人目の快挙だ。

 日本人の父と韓国人の母を持ち、横浜で生まれた野村は、5歳で韓国に渡る。10歳でゴルフを始め、韓国の高校を卒業。18歳で日本国籍を選択し、米ツアーでプロ転向した。直後の11年、招待出場した日本ツアー「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」でいきなり優勝。ツアー史上2番目の若さだった。

 ただ、それ以降は、主戦場が海外で、かつ白星に恵まれなかったことから、マスコミやファンの関心はみるみる薄れていった。

「でも、少なくとも7月までは彼女から目が離せなくなりましたよ。今回の勝利で、リオ五輪日本代表に名乗りを上げたわけですから」

 とゴルフ記者が語る。

 今夏のリオ五輪で正式種目に復活するゴルフ。その舞台に立てるのは、原則として1カ国男女各2人で、世界ランクによって決まる。2月22日現在、日本人女子の最上位は40位の宮里美香、次いで41位の大山志保。前週まで日本人7位だった野村はゴボウ抜きで3番手の48位にジャンプアップした。

 そんな野村の初Vに小躍りしている人がいる。

「新興宗教ワールドメイト教祖の深見東州こと半田晴久さん。他ならぬ今大会の冠スポンサーです。試合後に“(翌週開催の)ホンダ杯でなくて、ハンダ杯で勝ってくれてありがとう”と得意のオヤジギャグを交えて興奮していたそうです」

 おかげで、“ハンダ”の名前が新聞各紙に躍ったのだから、喜ぶのも当然か。

「野村は現在所属フリーですが、半田さんが野村に所属契約を持ちかけるかも。実際、彼は“ぽっちゃり系ゴルファー”の酒井美紀が大のお気に入りで所属契約を結んでいます」

 ……他にどなたか、いらっしゃいませんか。

週刊新潮 2016年3月3日号掲載

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