「ASKA」が精神科病院に入院 〈集団盗聴盗撮〉ブログ削除後 “医療保護入院”か?

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 拳を振り上げながらの熱唱で観客を魅了したのが、はるか昔のことのように思える。長年の相棒であるChageよりも、覚醒剤というパートナーを選んだASKA(57)。その代償として過去の栄光も、健全な身体も失い、ついに自由までも奪われたのである。

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長年の相棒であるChageよりも、覚醒剤というパートナーを選んだASKA(57)

 久方ぶりの着信と思って出ると、受話器の向こうはただならぬ気配だったという。

 荒い息遣いで、

「頼む、助けてくれ……。監禁されてるんだ!」

 咄嗟に状況は理解できないが、声の主であるASKAは明らかに切羽詰っている。だが、“監禁事件”ではない。かつて日本中を熱狂させたミリオンセラー歌手は、衝撃の逮捕劇から2年近くが経過したいまも、覚醒剤の後遺症という監獄に囚われているのだ。

 その深刻な容態は、彼がSOSを発した“場所”が如実に物語っていた。

 都心から電車に揺られること約1時間。JR高尾駅を降り、さらに車を走らせた先に、その建物は姿を現す。

 一見すると、中規模の総合病院といった趣きだが、エントランスには路線バスの停留所はおろか、タクシー乗り場も見当たらない。駅と病院を結ぶのは唯一、専用のシャトルバスだけだ。日中も静寂に包まれるこの施設は、閉鎖病棟を備えた精神科病院である。

 実は、ASKAは1月中旬、人知れずこの病院に入院させられていたのだ。

 音楽業界関係者が声を潜めて語るには、

「今回の入院は、周囲にもほとんど知らされていなかった。ただ、錯乱状態になったASKAが複数の知人に助けを求めたことで情報が広まってしまったのです。それを聞いて驚きましたよ。何しろ、あんな騒動を起こした直後なので……」

■〈私が次のターゲットになった〉

 2014年9月に執行猶予付きの有罪判決を下されて以降、隠遁生活を続けてきたASKA。だが、ご承知の通り、年明け早々の1月9日に突如として沈黙は破られる。自らのブログで9万5000字にのぼる長文を公開したのだ。とはいえ、その内容は復活を待ち望むファンを不安に駆りたてるだけのシロモノだった。

 かつての女友達が〈集団盗聴盗撮〉に苦しんで命を絶ったと書き込んだ上で、

〈その集団盗聴盗撮の犯罪に気がついた私が次のターゲットになった〉

 と、“被害”を詳細に主張する。さらに、

〈一度だけ部屋で大声を出したことがある。その叫び声はサンプリングされて、大手ゲーム会社のゲームで使われている。あの時の自分の声だ。間違いはない〉

 ブログが数時間後に削除されても、彼の暴走は止まらない。別のブログを立ち上げたかと思えば、

〈彼たちは、私へ宣戦布告してきた〉〈3年間作り続けて来た50曲もの楽曲が、何者かの遠隔操作で、すべて削除されてしまった〉

■最後の砦

 そして、1月13日午前3時過ぎの更新を最後に、ブログへの書き込みは途絶える。彼が入院したのは、それからまもなくのことだ。

 精神障害者の移送サービスを手掛ける、トキワ精神保健事務所の押川剛氏によると、入院先の病院は、

「専門は統合失調症ですが、実は薬物依存症などで状態が悪い患者も受け入れてくれる、都内では精神科医療の最後の砦のような存在です。私の経験上、ASKAさん自身が入院に同意したとは考えづらいですが、たとえ拒否しても、病院の精神保健指定医が、入院治療が必要と診断すれば、家族の同意を得て“医療保護入院”が可能。ASKAさんほどの方ですから、おそらく、ご家族が希望してその方法で入院させたのでしょう。ブログへの書き込みや、再び薬物を購入するといった行動を防ぐための“隔離”が目的だと思います」

「特集 芸能界への復帰は絶望的! 覚醒剤が不可逆的に脳細胞を破壊! 精神科病院に隔離された『ASKA』の治らない後遺症」より

週刊新潮 2016年2月4日号掲載

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