「SMAP」分裂騒動を振り返る キムタクは“打算で動き、裏切った”のか“大恩ある事務所への義を守った”のか

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 メリー喜多川副社長と、飯島三智マネジメント室長との対立により、一時はグループ分裂の危機にあったSMAP。昨年9月の段階では、SMAPを引き連れ、独立したいという飯島室長側に対し、事務所側は「契約は9月まであるが、それが満了すれば、勝手にすればよい」と告げた。飯島室長はメンバー全員が自分についてくると信じていたものと思われる。実際、中居、草なぎ、香取、稲垣は彼女に、“ついていきます”と決意を告げていた。しかし最後までクビを縦に振らなかったのが、木村拓哉だった。

ジャニーズ事務所

■「木村だけは守る」

「事務所としても、顧問弁護士が個別にメンバーを呼び、意思確認を行った。結果、11月までに木村以外の4人が“脱退します”と明言した。木村への確認は12月半ばにようやく行えた。彼は弁護士に、こう告げたのです。“成功したから独立というのは、スジが通らない。自分はジャニーさんやメリーさんを決して裏切りません”と。これを伝え聞いたメリーさんは、“木村だけは、私が絶対守る”と感激していました」(事務所関係者)

 SMAPが4対1に分裂するという、今年1月まで続いた“流れ”が決まった瞬間だった。12月に入ると、SMAPの不穏な空気が他のタレントにも伝わっていたとされる。メンバーの間にも疑心暗鬼の念が広がった。ジャニーズのグループが一堂に会する番組の収録の現場で、キムタクだけが他のメンバーに挨拶しても無視されたり、半ば村八分にされている様子が目撃されていた。もっともまだ5人で行う仕事は残っており、契約期間中は継続される公算が高い。そうした現場でキムタクが疎外されるのを懸念したメリー副社長は、「自分がマネージャーとして現場に行って、あの子を守る」と周囲に話していたという。一方、あるレコード会社関係者は、

「メンバーの4人は“育ての親”への恩義から義侠心を見せた。しかしキムタクだけは打算で動き、飯島さんやメンバーを裏切った」

 と唱える。もっとも事務所側の見解は、

「キムタクこそが大恩ある事務所への義を守った」

 と相成る。間違いないのは、分裂・解散で誰も得する者がいなかったという峻厳な事実だ。事務所の逸失利益は数十億円に上っただろう。

「特集 4対1に分裂! 『SMAP』解散への全内幕」より

週刊新潮 2016年1月21日号掲載

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