「菊川怜」参院選出馬を警戒する民主党「蓮舫」

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 半年後の参院選に向け、早くも腹の探り合いが始まっている。今回から1増で改選数6となった東京選挙区は、あまたのタレント議員を誕生させてきた。前回改選の10年、170万票を得てトップで2選を果たしたのは、民主党の蓮舫議員(48)。その彼女が目下、平常心を失いつつあるという。

「現在自民党は、東京選挙区で中川雅治議員(68)に次ぐ2人目の候補者擁立を画策している最中。対して、6年前に小川敏夫元法相(67)も70万票近くを得て4位に食い込んだ民主は、引き続き2議席を死守したいところです」(政治部デスク)

 そこに、自民の2議席目としてタレントの菊川怜(37)の名が取り沙汰され始めたものだから──。

■「3月以降、スケジュールが白紙なの」

 知的イメージをまとう強敵の出現に警戒を強める民主幹部ら。国会ではもっぱら強気一辺倒で周囲が鼻白むばかりの蓮舫議員もまた、以下のように心境を吐露したというのだ。さる民主党関係者が明かす。

「11月下旬のことです。蓮舫さんと小川さんが一緒に都連関係者のもとを訪ね、選挙に向けた打ち合わせを行いました。その際に蓮舫さんは自ら菊川さんに言及し、『私が落選することはないと思うけれど、得票数では彼女に負けるかもしれないわ』と、トップ当選を脅かす存在として不安を露わにしていたのです」

 すでに手際よく“独自調査”も進めていたようで、

「蓮舫さんはつてを頼り、菊川さんの仕事の予定を調べていました。そして、『彼女は3月以降、スケジュールが白紙なの。だから出馬は間違いない。女の戦いになるから、ぜひ協力してほしい』と、強く要請したのです。うちの2議席獲得が厳しい中、菊川さんの出馬で小川さんの当選は一層難しくなるわけで、隣で小川さんは苦笑していました」

 菊川の所属事務所は、

「そんな話はありません」

 と言うものの、風雲急を告げるのが政界の常であることは言を俟(ま)たない。

「特集 2016年 永田町最大のイベント 悪だくみが始まった『参院選』の策謀」より

週刊新潮 2016年1月14日迎春増大号掲載

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