スター・ウォーズでいきなり頂点 D・リドリーの「女優事始め」

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 はるかかなたの銀河系でのお話なのに、お祭り騒ぎは続いている。

 10年ぶりとなるシリーズの新作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が公開。

「北米では、初日の興行収入だけで約5700万ドル(約69億1000万円)。『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』(11年)の約4350万ドルの記録を軽く更新しました」(映画記者)

 さて、本作は新たな3部作の1作目。エピソード6『ジェダイの帰還』から30年後が舞台だ。シリーズで初めて女性が主人公である。

 オーディションでヒロインの座を勝ち取ったのは、デイジー・リドリー(23)。本国の英国でも無名だった。

「13年からテレビドラマで脇役を務めたぐらい。父は写真家、母は銀行員、5人姉妹の末っ子でロンドン生まれ。オーディションでは、部屋に入ってきた瞬間にこの人と確信された。自信に満ちた美しさ、力強さと繊細さを併せ持つ様子、優れた身体能力が認められたのです」(同)

 銀河級の抜擢。

「主演決定後も発表まで箝口令。パブのアルバイトを辞め、毎日5時間の厳しいトレーニングを続け、友達から何をしているの、どうしてそんなに筋肉がついたのと聞かれたそうです」(同)

 演じる主人公レイは砂漠の惑星で廃品回収の仕事をしながら孤独に生きてきた。

「少女の面影を残しながら、自立した強さを感じました。ひとりで場面を背負っても、堂々としていましたね。女としてのクセがなく、万人受けするタイプです。新たな登場人物として素直に感情移入できます」(映画評論家の北川れい子さん)

 会見のため来日するや、原宿に駆けつけるような女の子が、いきなり世界で最も“見られる女優”に。銀河級の“富”も転がり込むのでしょうか。

週刊新潮 2015年12月31日・2016年1月7日新年特大号掲載

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