“ジェダイ”が迫り来て「吉永小百合」大車輪

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 12月12日に初日を迎えた『母と暮せば』(松竹)は、吉永小百合(70)と松竹の“天皇”山田洋次監督(84)の5年ぶりのタッグ。長崎を舞台に、原爆で死んだ息子と母の物語。母の元に幽霊となって戻ってくる息子が、ジャニーズ“嵐”の二宮和也(32)だから――。

『母と暮せば』に出演している吉永小百合さん

「大宣伝ですよ。テレビ番組へのゲスト出演はむろん、NHKは特番を組むし、吉永さんの菊池寛賞受賞もその一環かと思えたほど。彼女が出演していたソフトバンクのCMには二宮、山田監督がそれぞれ登場するバージョンが放送され、嵐が出演する日本郵便の年賀状CMでも映画を仄めかしたり、コラボCMも続々と流れています。松竹としては絶対に外すわけにはいかない山田監督の作品なんですからね」

 とは邦画他社。ソフトバンクや日本郵便は同作の協賛企業だから、コラボCMも作りやすいという。

「映画宣伝で一番お金がかかるのはスポットCM。だけど元々ある枠にコラボCMを入れるならお金もかからない。上手いですよね。それもこれも中高年のサユリストを抱える吉永さん、若者のファンを獲得しているジャニーズの嵐という組合せで、ターゲット層が幅広いから」(同)

 果たして、公開初日の舞台挨拶を観たいという要望が高まり、全国145スクリーンでのライブ中継向けのチケットも完売した。前売り券も3万枚がすでに売れて、336館で公開中だ。

「東宝は終戦70年特別企画『杉原千畝』、東映は日本トルコ合作『海難1890』と大作を上映中ですが、最も入っているのが松竹ですから流石。ただ来週はどうなるか、映画館にお願いしてはいますが」(同)

 12月18日午後6時半、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が全国370館で一斉に公開されるのだ。

「配給のディズニーは、『スター・ウォーズ』を上映したい映画館は申告せよ、という系列を無視した方針を採りました。今後は上映館の取り合いです」(同)

 ジェダイの騎士を相手に仁義なき戦いに挑む、小百合サマ。ご自愛下さい。

週刊新潮 2015年12月24日号掲載

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