W選勝利「橋下徹」の虎視眈々

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 蓋を開けてみれば、大阪維新の圧勝。

 11月22日の大阪府知事・市長のW選は、大阪維新の松井一郎(51)、吉村洋文(40)両氏が勝ち、橋下徹氏(46)の面目躍如といったところである。

橋下徹

「今回こそ、絶対に負けられない戦いでしたから、当確が出るまでは気を抜けませんでしたよ」

 と、維新関係者が言う。

「1週間前の各マスコミの世論調査でも、松井さんと吉村さんのリードが伝えられたのですが、皆の気持ちが緩まないよう、橋下さんが“勘違いは絶対にしないように”“10ポイントくらい、1週間あれば、いつでも逆転可能”といった内容の“引き締めメール”を送ったほど。この結果に最も安堵しているのは、橋下さんでしょうね」

 22日夜、大阪市内のホテルで両候補と結果を見届けた橋下氏は、2人を会見場へと送り出すと、先に帰路についたという。

 政治部デスクによれば、

「自分がいつまでも表に出ていてはいけないと、あえて2人だけで会見をさせたのです。が、今回の選挙が“橋下頼み”だったことを考えると、今後の府・市政や国政で、おおさか維新が伸びて行くには、橋下さんの力が欠かせません。政界引退すると言いながらも、結局は政策顧問のような形で党に参加し、“いつ国政に打って出るか分からない”と匂わせ続けることで、党の求心力を保っていくしかない」

 国政進出は、あくまでも最後の手段というわけか。

「橋下さんは、大阪では都構想を、国政では大阪の副首都構想を進めるよう、既にメンバーに檄を飛ばし、早くも次の一手を考えているところ」(同)

 さながら闇将軍である。

週刊新潮 2015年12月3日号掲載

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