「IS」支配地域は14歳で徴兵! 内臓売買もある!

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 狂気を纏ったテロ集団「イスラム国」は、米国をはじめとする有志連合からの空爆を繰り返されても、今もって勢力の衰えを見せていない。それどころか、支配地域では、14歳で徴兵したり、内臓売買を行ったりと、残酷極まりない行為に及んでいるのだ。

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画像出典:YouTube
ISIS reivindica masacre de París-ISIS attacks Paris

 今年1月、フリージャーナリストの後藤健二さん(享年47)を殺害したころと比べても、イスラム国の残酷さはいささかも衰えていない。

 イスラム国の“首都”、シリア北部の都市ラッカで、抵抗を続けている地下組織によれば、

「ダーイシュ(「イスラム国」のアラビア語の略称)は、この10月16日から1週間のうちに、14歳以上の男子住民を徴兵するために、警察部で名前や生年月日を登録するよう命じました。もし、登録を怠ったりしたら、厳重な罰則を加えると脅すことも忘れていません。若いうちから、ダーイシュの“教え”を叩き込み、自爆テロも厭わない戦闘員を養成しようとしているのです」

 17歳前後から兵役が課される北朝鮮よりもさらに若い、14歳徴兵制を導入しているのだ。

■戦車でぺシャンコ

 隣国ヨルダンで取材をする、大手紙の国際ニュース部部長は怒りを露わにこう語る。

「ダーイシュに捕まったヨルダンのパイロットが焼き殺される悲劇がありましたが、いまも、およそ人間が思いつく限りの残忍な方法で処刑を行っている。つい最近、シリア政府軍兵士の捕虜を戦車でペシャンコに轢き殺していました。足を縛った捕虜を戦車の前に引っ張り出し、必死に跳ねて逃げようとするところを、戦車のキャタピラで踏み潰すのです。筆舌に尽くしがたい、見るも無残な遺体までビデオで撮影し、インターネットにアップしていました」

 恐怖政治を敷くためとはいえ、もはや、人間の所業ではない。

 しかも、それだけに留まらないのである。

「捕虜や逃亡兵など、受刑者らの血を抜いて、“血液銀行”にストックし、戦闘で負傷したダーイシュの兵士の輸血に使っていました。さらに、兵士の腎臓や角膜などが傷むと、受刑者のそれを兵士に移植することもあった。最初から、受刑者は、人間として扱っていないのです」(同)

 そのうえ、臓器売買はイスラム国のビジネスにもなっているという。

「トルコ在住のブローカーたちを介して、外国のブラックマーケットに、受刑者を生きたままで引き渡したり、あるいは内臓を取り出し、売り付けたりしているのです。本来、イスラム教の法律であるシャリーアは、殺人はもちろんのこと、レイプ、略奪なども禁止している。ダーイシュはイスラムの皮を被ったテロ組織です。にもかかわらず、ネットを巧みに使い、世界各国から鬱屈する若者を勧誘して兵士を増やし、勢力は拡大を続けているのです」(同)

 狂気が、世界を呑み込もうとしている。

「特集 7人のテロリストで死傷者480人 自爆の爆薬は『魔王の母』 パリを硝煙の都に変えた『イスラム国』に次がある!」より

週刊新潮 2015年11月26日雪待月増大号掲載

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