誰も首に鈴が付けられない「和田アキ子」紅白残留に理由がある

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 このところヒット曲もなければ、NHKへの貢献度も低い和田アキ子(65)。いよいよ今年は紅白歌合戦からオサラバ、という見方がもっぱらだったが、土俵際でうっちゃりを決めたとか。もっとも、地力があったわけではないようで……。

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和田アキ子

 だが、和田アキ子の前に、司会者の話題にお付き合い願いたい。紅白の司会者は例年、10月中に発表になるが、今年は遅れに遅れている。それがようやく、概ね決まったのだと、さるNHK関係者が耳打ちする。

「去年は嵐が務めた白組司会は、今年はV6の“イノッチ”こと井ノ原快彦にほぼ決まった。ジャニーズ事務所は、白組司会の既得権を手放すつもりはありません。今年はデビュー20周年を迎えたV6の売り込みに力を注いでおり、6人一緒か、イノッチひとりか、議論があった末に、『あさイチ』の司会が好評のイノッチに任せることになった」

 で、紅組はというと、

「消去法で綾瀬はるかになった。彼女は一昨年の紅組司会を務め、各所でトチッたものの視聴者の好感度は高く、NHKのスタッフも、彼女の純朴さにメロメロだったんです。また、去年の吉高由里子と違い、綾瀬は誰とでも組み合わせられます。来春から3年間放映されるドラマ『精霊の守り人』の主役でもあるし」

 消去法、とのことだが、では、当初は違う誰かに白羽の矢が立っていたのか。

「最初の候補は来年の大河ドラマ『真田丸』のヒロイン、長澤まさみだったが断られ、最近、綾瀬になったと聞いています」(芸能ジャーナリストの平林雄一氏)

■2年はクビがつながった?

 さて、本題の和田アキ子についてだが、

「今年は紅白に出ないという話は、根強くあった。オリコンチャートでは2008年の『幸せのちから』の39位を最後に、50位以内の曲は確認できず、“長くヒットがない人が紅白に出ていいのか”という声が、芸能事務所やレコード会社からも上がっていました」

 さる芸能関係者はそう語ってから、「とは言っても」と言葉を継いだ。

綾瀬はるか

「和田が所属するホリプロは芸能界の最大手事務所のひとつ。かつて石川さゆりや森昌子も所属していましたが、現在、2人は独立して、残された大物は和田だけ。NHKもホリプロの存在を無視できず、出場させ続けたのです」

 ところが、雲行きが変わってきた旨を、スポーツ紙の芸能担当記者が語る。

「北島三郎が一昨年、出場50回を機に卒業し、森進一も、歌手生活50年の今年が最後という話がある。こうして白組の大物ばかり“卒業”すると、紅組はこのままなのか、という話になります。ホリプロ内部にも、誰かがクビに鈴を付けなければ、という話があったのですが、和田を長年担当しているマネージャーが執行役員になっていることもあり、言い出しにくい雰囲気があったのです」

 そんな和田が急転直下、出場と相成った裏に、司会者人事があったというのだ。先のNHK関係者が言う。

「紅組司会の綾瀬はるかもホリプロ所属。綾瀬を司会に提供するから、和田を外さないでくれ、という“取り引き”が成立したわけです。出場に固執していた和田も、これで2年はクビがつながったと思っているはず。和田は今年、39回目の出場となりますが、そこで“卒業”すると数字のキリが悪い。一方、来年の40回ならきれいに身を引くという口実が立てやすい」

 一昨年、綾瀬が司会でトチるたびに、「舞台裏で愛の感じられない怒りをあらわにしていた」(同)という和田。今年はもう“恩人”に当たっちゃダメよ!

「ワイド特集 残念なお知らせがあります!」より

週刊新潮 2015年11月19日号掲載

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