二階会長が“禁止令”! 「林幹雄大臣」のトホホなダジャレ

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 吉田茂が寒空の下、選挙演説をしていたら「オーバーを着たまま頼み事か」と聴衆から野次られ、「外套を着てやるから街頭演説だ!」と返したという。ユーモアに溢れた逸話を多く残す吉田にしてかくの如し。『ドラゴンボール』の孫悟空が口にして国民的となった「フトンがふっとんだ!」も然り、ダジャレとは常にトホホなものである。

「“オブチはオプチミスト(楽観主義者)”の小渕恵三氏、“人生いろいろ、会社もいろいろ”の小泉純一郎氏、“自自公だかババ公だか”の田中真紀子氏、とダジャレ好きの政治家は多いですが、自民党の林幹雄(もとお)経産相(68)も“知る人ぞ知る達人”と呼ばれるダジャレ好き」(政治部記者)

 自民党関係者も言う。

「知名度は低いですが、二階派のナンバー2です。講演や挨拶はダジャレから始まり、宴会でもダジャレが止まらない。ただ、経済は専門でなく、官僚が用意したペーパーを読むのもやっと。ただでさえ軽量級の大臣がいっそう軽く見られてしまうので、二階俊博会長(76)からダジャレ禁止令が出ているそうです」

 確かに閣僚就任後、記者から「得意のダジャレで目標を」と請われるも苦笑で応じ、必殺技を“封印”しているようなのだ。

「賢明です。私も最初に会った時は、冗句ばかりのこの人とは真面目な話ができないと思いました」

 とはあるジャーナリスト。

「『やる木!ほん木!林です。』とキャッチフレーズからしてダジャレで、本人が口にするのも『あのよー、あの世に行ったことある?』といったレベル。照れ屋なのでしょうが、ダジャレで韜晦(とうかい)する癖がある」

 9月の総裁選で二階氏は安倍首相の3選支持をいち早く打ち出した。その論功行賞で林氏は大臣就任を果たしたとも言われるが、前出のジャーナリスト氏は、

「林さんは安保法制審議の際に議院運営委員長を務めています。そこが評価された面もあるでしょう」

 このときは「静かなること林のごとし」と自嘲気味のダジャレで野党との折衝を乗り切ったという。ならばダジャレの効用もありそうだが、やはり面目躍如、

「大臣就任後の、とある会合で“自分は経産大臣だが、計算は得意ではない”と洩らしていました」(前出記者)

 失笑を買う前に、名や男を売って欲しいもの。

週刊新潮 2015年11月19日号掲載

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