AKB48を卒業して3年! 「前田敦子」が身にしみた世間は世知辛い

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 女性にとって25歳は「お肌の曲がり角」なんて言われているが、元「AKB48」の前田敦子も来年で25歳になる。国民的アイドルグループを卒業し、ソロになって3年。コンサートや女優業に飛び回る「あっちゃん」にも、芸能界の「曲がり角」が迫っている。

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元「AKB48」の前田敦子も来年で25歳になる

 8月16日、仙台のホテルには前田敦子のデビュー10周年イベント『~AM&YOU~』を観るためにファンが詰めかけていた。青森から駆け付けたA氏(63)もそんな1人だ。

「チケット代は5500円ですが、宿泊費なども入れて5万円はかかりました。でも、私のように遠方から来たファンも多かった」

 ところが午後4時開演となっているのに、一向に幕が上がらない。音響の調整が遅れているとの説明だったが、時間はどんどん過ぎて行く。ようやく5時半になって、司会者から「曲が歌えなくなりました」という説明があったものの、イベントだけは行うという。

「生歌を期待していただけにガッカリです。イベントは、あらかじめファンから寄せられた質問に答えたり、これまでの10年を振り返るというものでしたが、観客との交流もなく退屈でした」(同)

 この間、前田からお詫びの言葉はなく、恒例の「お見送り」もただ手を振るだけで、記念撮影もなかった。

「ファンに対する気遣いが感じられなかったというのが正直な感想です。当日来ていた他の客も同じように思っていたはずです」(同)

 この日起きたことは偶然のアクシデントに過ぎなかったのだろうか。

■歌が苦手

 芸能デスクが言う。

「前田は、以前から女優を目指しており、そちらは順調に見えます。ホラー映画『クロユリ団地』が興行収入で10億円のヒットとなり、『イニシエーション・ラブ』も13億円を記録。お蔭で次の映画の仕事も舞い込んでいます」

 一方、歌手の仕事は人気が落ちるばかりだ。

「AKB時代に出したソロシングルは23万枚も売り上げましたが、卒業後に出した『タイムマシンなんていらない』は8万枚にとどまり、次の『セブンスコード』は5万枚と、出すたびに減っている。昨年お台場で行った公演も2階席がガラガラ。実は彼女、歌が苦手で6月に放送された番組では太田裕美と『木綿のハンカチーフ』をデュエットしたのですが、声がかすれて聞いていられませんでした。それもあってか、今年はまだ新曲を出していません」(同)

 アイドルの賞味期限が迫り、転身を急ぐ前田。仙台でのファンイベントは、そんな彼女の現状を浮き彫りにしたかのようだ。

 だが、芸能ジャーナリストの平林雄一氏が言う。

「女優と言っても、いまはまだ、元AKBのセンターだったという知名度があるから起用されているだけです。しかし、女優としての人気を量るテレビドラマとなるとどうか。ヒロイン役を演じた『ど根性ガエル』(日テレ系)は6%台と低迷。これが、彼女の持っている正直な数字なのです」

 どんな可愛いアイドルもいずれは世知辛い世間を知ることになる。ただ、虻蜂(あぶはち)とらず、なんてことにならなければいいが。

「ワイド特集 復活の日」より

週刊新潮 2015年9月17日号掲載

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