つんく♂ 激励の声に感謝 「僕の方こそ勇気をいただいた」

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 昨年10月に喉頭がんの手術のため声帯を失った音楽プロデューサーのつんく♂さんが、闘病の記録や、家族や周囲の人々の献身と努力を手記で明かし、その赤裸々で「生きる決意」に溢れた内容に共感と感動の声が広がっている。その声を受けつんく♂さんが「声を失って、僕にできることは何かを模索していた。みなさんの声に僕の方こそ勇気をいただいた」と感謝のコメントを発表した。

 10日の手記発売日以降、テレビではワイドショーやニュース番組で同書に描かれた家族との感動的なやりとりがとりあげられると、出演者たちが涙ながらにコメントする姿が放送された。なかでも日本テレビ系情報番組「スッキリ!!」のコメンテーターの松嶋尚美さんは自分と家族の境遇に重ねあわせ、涙が止まらない様子だった。

 またインターネット上では、手術直後のつんく♂さんを激励したTOKIOとのエピソードや、奥さまの献身的な努力が報じられると、
「自分も家族や仲間の大切さを改めて考えさせられた」
「歌手の命である声を失ったのに生きる希望に溢れてる」
「つんくがこんなに愛妻家になるなんて、奥さまに感謝だね」
などの声が寄せられている。

 また同書を読んだ音楽プロデューサー小室哲哉さんも自身のTwitterで「彼は明るく、下を向かない 強い。凄い。」とコメントしている。

 つんく♂さんは取材に対し、こうメッセージを寄せた。以下メッセージ全文。

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ブログやFacebookへのコメント含め、皆様からたくさんの感想を頂きました。
つんく♂著書「だから、生きる。」を読んでくださりありがとうございます。
こんなにたくさんの方に読んでいただけるとは・・・感激しております。
そして、感想を書き込んでくださりありがとうございました。
病気し、僕の声を失って、「本当に僕に出来る事はなにか」をずっと模索しています。
ただ、この本に僕の経験とそして病にたいする思いなど、
素直な思いを書き込む事も「僕に出来る事」のひとつだと思い、半年ほどかけて本にしたためさせていただきました。皆様の何かに役立つことがあれば幸いです。
本を読んでくださった方には僕と同じような経験をなさった方や、その家族の方など、みなさんそれぞれの病気や闘病に対して「がんばります!」「励みになりました」などいろんな言葉を頂きました。
でも、そういう言葉に、僕の方こそさらなる勇気をいただいたわけです。
中には「僕は病気しているわけではないですが、家族とのことを考え直すきっかけになりました」なんてことをメールで頂いたり。。。
この本を通じていろんな方を気持ちを共有出来たように思い、とても心強く思っております。
この本を読んだみなさんからどのような「突っ込み」をいただくかと内心ドキドキしてましたが、愛のある突っ込み含めて受け入れていただけたように感じています。
NHKの番組「NEXT未来のために」が取材に来てましたハワイでは毎日この本の原稿と向き合って「あ~でもない、こ~でもない」とやっておりました。
妻と「なあ、ここの流れ、これであってたっけ~」など当時を振り返りつつ、8月半ばに完成しました。
そんな46年間の青春が詰まったこの本、自分の中でも大切にしたいと思っています。

9月12日   つんく♂

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デイリー新潮編集部

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