「澤穂希」ができて「吉田沙保里」ができない「結婚」という不思議

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 レジェンドと霊長類最強。ともに国民栄誉賞に輝き、親友同士のなでしこジャパン・澤穂希(36)と、レスリング世界女王・吉田沙保里(32)である。一方が話題になると、決まって他方も引っ張り出されるのが常だったが、今回、澤の慶事にあたって吉田に足りないものは何か――。お節介ながら考察してみた。

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親友だという日本の「至宝」

 澤が、元Jリーガーの辻上裕章氏(38)と入籍したのは8月8日。スポーツ紙は彼女と親しい人々のコメントを掲載し、その中で、

〈(自分も)続ければいい〉

 と、いかにも見出しになりそうな談話を残していたのが吉田だった。

 かつて米国リーグ在籍時代、政府関係の仕事に携わる7歳上の黒人男性と交際していた澤は、サッカーを続けるために結婚を断念したという過去を持つ。

「澤がモテるのは知られた話で、今回も驚きはありませんでした。彼女は男性にガツガツと結婚を迫ったりはせず、肩肘張らずに接するので、相手も安心して付き合えるというのです」

 とは、スポーツ紙デスク。一方の吉田には、浮いた噂はとんと聞こえないのだが、

「彼女の恋愛は、よく言えば猪突猛進型。テレビで恋人募集中と言ったりしていますが、あれはかなり本気で、知り合った男性は手当たり次第に恋愛対象にしてしまう。社交辞令も真に受けるようなタイプなので、先走りしすぎることもままあります」(同)

■恋は負け続け

 例えば、吉田が大ファンと公言してきた巨人の井端弘和(当時中日)のケースでは、

「テレビの共演で知り合い、吉田の連勝がストップした08年1月には井端が励ましメールを送るなど交流が続いていました。ですが、吉田がたびたび球場に足を運び、周囲にもあからさまに交際意欲をアピールするものだから、さすがに井端も困惑気味でした」(同)

 で、08年暮れに井端は女子アナと結婚。吉田はといえば、

〈一カ月前に(結婚を)聞いていたのでショックはない。あきらめた〉

 そう思いを断ち切っていたのだった。さるスポーツライターが言う。

「吉田は面食いを自認し、レスリングの松本隆太郎選手やNEWSの増田貴久が好みだと公言してきました。また、『恋愛は連戦連敗』だと明かしつつ、失恋してもめげずに次を目指して果敢にアタック、という姿勢を貫いている。澤からも『押すだけじゃなくて引くことも考えないと』とアドバイスされているくらいです」

 9月にラスベガスで開催される世界選手権では、必殺の「高速タックル」で13連覇に挑む。そんな折、あらためて本人に心中を聞くと、

「澤さんの結婚はすごく嬉しいですけど、彼女の方が年上だし、『先を越された』という感じはないですね」

 としながら、

「婚活はぼちぼちしていますが、付き合っている人はいません。以前は確かに格好いい人が好きでしたけれど、今は全然。誠実な方で、ご縁があれば嬉しいです。すぐ結婚できるわけではないので、焦りはありません。恋も高速タックル? いやいや、時間がなくて合コンにも行ってないので……」

 やはり勝負師。経験とともに攻め手を変えたようなのだ。

「ワイド特集 晩夏のサバイバー」より

週刊新潮 2015年9月3号掲載

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