「佳子さま」メールボックスに集団的自衛権ビラを投函した真犯人

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 佳子さまが4月から通われている国際基督教大学(ICU)。戦後、マッカーサーが設立に尽力したこの大学は、自由な校風で知られる。ところが、入学早々、同級生たちが少々眉を顰(ひそ)める出来事が起きていた。集団的自衛権に関する勉強会への参加を呼び掛けるビラが、佳子さまのメールボックスに投函されていたのだ。

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 ICUは他の大学と違い、3学期制を取っている。1学期の試験はすでに終了、6月末から夏休みに入っているという。佳子さまは、夏休み中、ご公務を精力的にこなされる予定だが、ある同級生が語る。

「4月中旬、佳子さまの“メルボ”に、黄色いビラが入れられているのを目撃しました。縦10センチ、横15センチくらいの紙の表に〈弁護士に聞く 集団的自衛権とは何か?〉と書いてあった。裏には〈一緒に「自分に何ができるか」考えてみませんか?〉という文章と、横断幕を持った若者がデモしている写真が載っていて……」

 メルボとは、本館に設置されているメールボックスの略。学生一人一人に与えられる木製の棚で、サークル勧誘のチラシや学内新聞、学校から支給される学生手帳などが入れられる。

「そのビラをよく見ると〈みんせいICU班・公開学習会〉と書いてあるじゃないですか。〈みんせい〉とは、共産党系の青年組織、日本民主青年同盟(民青)のことでしょ。つまり、ビラは集団的自衛権行使容認に反対するための勉強会の案内です。共産党は、長らく皇室廃止を訴えてきた政党ですよ。佳子さまも、政治とは一線を画す皇族の一員です。そんな方に集団的自衛権反対の勉強会だなんて、私たちの間でも、少し配慮が足りないのではないか、という声が出ています」(同)

確信犯に違いない

 元共産党員で民青の活動もしていた男性によれば、

「民青を一言でいえば、『共産党の若者向けフロント組織』。表向きは別組織だが、民青の委員長は共産党が決めるし、幹部も共産党員です。同盟員は、学生運動全盛の頃は20万人、現在は2万人弱でしょう」

 民青は、3人以上で班となり、100人以上だと委員会を作れるという。ビラには〈ICU班〉との記述があるので、ICUには3人以上の同盟員がいることになる。

「民青にとって、同盟員獲得は重要な仕事です。大学にサークルを作ったり、勉強会を開いたり。今なら反原発のデモに参加して、仲間を獲得しています」(同)

 皇太子殿下が学習院大学時代、同大の民青は「社会科学研究会」という学生サークルを作っていた。

「社会科学とは、つまりマルクス主義のこと。当時、学習院の班長は、殿下をその勉強会にお誘いしたそうです。私もさすがにびっくりしましたが、殿下は、丁重に断られたそうですよ」(同)

 佳子さまのメルボに入れられたビラについて、民青同盟東京都委員会は、

「広く考えや活動を知ってもらうために撒いているもの。個別の判断が働いて入れたものではない」

 と話すが、先の同級生は、

「メルボの左脇には、学生の名前をローマ字で書いたシールがちゃんと貼ってあります。民青は、確信犯に違いありません!」

 皇室の政治利用と言われないようにしてほしい。

週刊新潮 2015年7月23日号掲載

「ワイド特集 好運の条件」より

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