モラハラ男の素性がばれても「高橋ジョージ」がテレビで重宝されている!

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 クマムシという生物がいる。別名、長命虫。150度の高温にも、7万5000気圧にも適応できる体長1ミリの動物だが、高橋ジョージ(56)の芸能界における生存能力がこれに匹敵することが学界で話題になっている。『ロード』1曲で20年以上生き延び、今また、過熱する「モラハラ騒動」も「離婚裁判」の圧力もヘッチャラなのだから。

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「夫が家にいる時に“外出禁止令”を出された」「深夜から明け方まで罵倒された」――高橋による、妻・三船美佳(32)への「モラハラ」の一部である。事実であれば人格破綻者と言われても仕方なく、日頃コンプライアンスにうるさいテレビ局のこと、彼はブラウン管から干されても仕方ないはずだ。

 ところが、

「むしろ彼は春先から電波ジャックをしていますよ」

 と言うのは、さるテレビ局の幹部局員。

 確かにモニタリング会社『ニホンモニター』によれば、離婚訴訟が表沙汰になった1月半ば以降、在京キー局での出演番組は2月が2本だけだったのに、3月は4本、4月は8本と倍々ゲームで増えている。それも、明石家さんまやダウンタウン、爆笑問題といった大物司会者の番組ばかりだし、極めつきは“お堅い”はずのNHK。高橋は、4月から始まった連続ドラマ『美女と男子』に出演し、劇中歌も担当している。この1カ月ほどは三日に上げず、液晶画面にあのリーゼントヘアが映っていたことになるのだ。

 この“謎のブレイク”の理由は一体?

「そりゃ夫婦仲のネタがNGじゃないからですよ」

 と幹部氏が続ける。

「出ているのは“もっとも胃の痛い男”として人間ドックを受けたり、“孤独な生活を支える”ためにホームセンターに行ったりという“自虐ネタ”。ドラマでも『妻子に逃げられた一発屋歌手』という、自らを彷彿とさせる役を演じている。テレビは弱点を晒しものにするところがあって、彼をいじると面白いんです」

■離婚ロードを歩く

 そして高橋自身、これに乗っからんとする節がある。

「3月3日、第1回口頭弁論でのことでした」

 とは、スポーツ紙の芸能担当記者。

「三船は出廷しなかったこの席にジョージは現れ、外で囲み会見に応じた。僕らは彼が会見場所まで歩く絵を撮り、ヒット曲をもじって“離婚ロードを歩くジョージ”と見出しを付けたかったのですが、彼はそれにも応じ、さらに1分間の予定だった会見も10分近くまで延ばしてくれた。髪も下ろしていて“今でも妻を愛しています”と絞り出すような声で語っていました」

 こうした“作戦”が功を奏したか、今や高橋は、「モラハラ男」から、「嫁に逃げられた哀れな中年」へのイメチェンに成功。視聴者の大いなる同情を買っているというワケなのだ。

 高橋の所属事務所は、

「(発言は)本人の心境を率直に表しているだけです」

 と言うが、先の局幹部は、

「離婚成立まではこのネタで引っ張れるし、独身になれば、今度は“恋人募集中”キャラで行けるでしょう」

 と更なる展開を夢想中。

 冒頭のクマムシは放射線飛び交う宇宙空間に放り出されても10日は生きると言われるが、さして芸のない高橋は妻から放り出されてなお100日以上生き続けている。生命の神秘である。

「ワイド特集 『五月ばか』に付ける薬」より

週刊新潮 2015年5月21日菖蒲月増大号掲載

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