英シャーロット王女を脅かす「ストーカー」220人

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 高崎山のお猿さんを巡る命名騒動でも話題となった、英王室のシャーロット王女誕生。ジョージ王子に続き、2児の母親となったキャサリン妃の着用ブランドなどが売れに売れて、その経済効果は約270億円と言われている。

 だが、その人気に潜む“狂気”が、新たな家族に暗い影を落としているのだ。

「イギリスの警察当局は、キャサリン妃に危害を及ぼすストーカーとして、監視対象の人物が、220人いると発表したのです」

 と言うのは、ロンドン在住のジャーナリストだ。

 彼らが特定された原因は、英王室に年間約1万通届くというラブレター。封を開けると、自分こそがウィリアム王子やキャサリン妃の恋人だと信じ込む内容が綴られているのである。

 過去の例から、王室メンバーの出産や結婚という節目は、熱狂的なストーカーたちの“恋心”を刺激するため警戒が欠かせない。

「ダイアナ妃が2人の王子を産んだ前後、彼女を愛するストーカーに襲われそうになったりして逮捕者が出た例があります。変質者へは、ダイアナ妃の半径数百メートル以内には立ち入らない旨の処分が実際に下っているのです」(同)

 ウィリアム王子夫妻も気が気でないだろう。

「警察当局は、出産予定日の1カ月前までに、リストアップされた220人を対象に個別訪問をしました。9人の警察官と3人の看護師、日本の民生委員にあたるサポート官がチームを組んで面会し、薬物摂取の有無、重度の精神的疾患を患っていないかなどの確認を行っています」(同)

 調査結果は精神科医や心理学の専門家がチェックし、より危険な兆候を示す人物をふるいにかけている。

「今月6日、シャーロット王女ら親子4人はロンドンから約200キロ離れた北東部のノーフォークにある別邸に移りました。広大な森に囲まれた邸宅では厳重な警備が敷かれ、パパラッチなどの報道陣もその姿を捉えるのは難しい。今後、数年間はそこを拠点に子育てに専念するとみられています」(同)

“開かれた王室”もつらいよ。

週刊新潮 2015年5月21日菖蒲月増大号掲載

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