「上戸彩」に負け続けたから今がある お色気女優「橋本マナミ」日陰の道

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「愛人」と言うと、どうしても日陰者といったイメージが付きまとうが、その“愛人キャラ”で売り出した橋本マナミ(30)は今や日の当たる道の真ん中を歩いている。しかし、そんな遅咲きのグラビアアイドルにも、同期のスターに負け続け、日陰に甘んじた過去があったのだ。

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 彼女の最近の活躍ぶりについては、説明をそれほど必要としないだろう。

 篠山紀信撮影の写真集は増刷を重ね、雑誌のグラビアを飾るのはほぼ毎週のこと。バラエティにも引っ張りだこで、朝の連ドラにも、女優として出演した。

 とは言え、彼女が露出し始めたのはここ1~2年ほど。

「デビューから17年間は鳴かず飛ばずでした」

 と振り返るのは、さる芸能プロの幹部である。

「橋本は13歳の時、オスカープロモーションが主催する『全日本国民的美少女コンテスト』で演技部門賞を取り、山形県から上京しました。本来なら、オスカーのバックアップで順調に売れるはずだったのですが、運悪く、同じ年のコンテストで審査員特別賞を受賞したのが、あの上戸彩だった。事務所は“逸材”の売り込みに前のめりで手が回らず、橋本はドラマの端役やグラビアを細々とこなす、B級タレント止まりでした」

 芸能評論家の三杉武氏が後を受ける。

「やがて20代半ばになり、グラビアの仕事もAKBなどに奪われ、活路を見出したのが、実話誌でした。ここで大胆なポージングに応じてカメラマンから人気を博し、その色気と親しみやすさから“愛人”としてのキャラクターが出来上がっていったのです。3年前には事務所を移籍し、名前も漢字の『愛実』から『マナミ』に変え、これがブレークのキッカケになりました」

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 売れた経験がないから、逆に守るべきものもない。日陰者だった過去が未知の自分を引き出し、今日に繋がったというワケなのだ。

 では、堂々と日なたに出てきた彼女は、今後、一体、どのような展開を考えているのか。本人に聞いてみると、

「私が目指しているのは、“国民の愛人(あいのひと)”なんです」

 といきなり大きく出たけれど、一体どういうこと?

「それはつまり、みんなの妄想上の愛人のことなんです。私を見ているすべての人に“こういう人と食事をしたいな”と思ってもらえるように、考えながらポーズをとっています。私自身も、普段から妄想をしてるからわかる。例えば、最近だと、何度か道ですれ違って目が合うようになった人と話す機会が出来る。それで家の近くにある寂れた店に“私ひとりじゃ行けないんで、一緒に行きましょう”と誘って、2人で飲んで、そこからどんどん……あっ、ここから先は夜の世界になっちゃいますね!」

 旬のアイドルはどうやら「不思議ちゃん」のようなのである。妄想はさておき、売れっ子になった今も、“愛人”のままで良い?

「うーん確かに自分ではお嫁さんナンバーワンになりたいと思っていましたし、今でもその気持ちはないわけではない。でも皆さんが喜んでくださるなら愛人でいいんです!」

 と力強く日陰の立場を歩むことを宣言してくれたマナミ嬢。いつか上戸との共演を見てみたいものである。

「ワイド特集 魔女と淑女と悪女の冒険」より

週刊新潮 2015年5月7・14日ゴールデンウイーク特大号掲載

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