AKB女優に差をつけ視聴率12.7%獲得の「多部未華子」は良コスパ女優

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 数字が出そろった今期のドラマ。最近はテレビ離れが進み、連ドラも10%取れれば御の字。アイドルと若手女優の勝敗は如何に。

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 今期のドラマでは、AKB関係の2人のアイドルが主演を務めている。まずは、『戦う!書店ガール』(フジ火曜22時)の渡辺麻友。週刊新潮『TVふうーん録』でお馴染の吉田潮さんによれば、

「書店員たちを描くドラマは新鮮味があると思います。彼女はAKBの中で美人だと思っていましたが、このドラマでは何だか面倒くさいお嬢さんという感じ。華もないし味わいもないですね」

 演技もひどく、論評に値せずといった感じである。初回6・2%という惨敗に終わったのもさもありなん。もう1人は、『ヤメゴク』(TBS木曜21時)の元メンバー大島優子。初回の視聴率は9・1%だったが、

「『SPEC』などを手掛けた堤幸彦がメガホンを執る警察ドラマということで、期待していたのですが。初回を見てどうでもいいやという気分になりました。小柄でロリコン好きしそうな大島がヤクザ相手に大立ち回りを演じられるわけがありません。アクションシーンが迫力不足だからでしょうか、彼女の動きになぜか効果音が被さるのもヘン。田中哲司や勝地涼など脇役は魅力的ですが、肝心の主役がミスキャストです」(同)

 芸能デスクによれば、

「大島は、TBS側からよほど数字が悪くない限り、映画化するとの誘い文句で口説かれたそうです。ドラマでは黒ずくめの服に、左目が隠れるほど、前髪を垂らしている。アイドルの大島には似つかわしくない風貌で、違和感だけが残ります。堤作品なので今後の展開は期待が持てるものの、主演が大島じゃね」

■多部のギャラは格安

『ドS刑事(デカ)』(日テレ土曜21時)で、同じく黒ずくめの服で刑事役を演じるのは多部未華子である。ただし、こちらは大島とは大違いで、初回12・7%と大健闘した。

「多部主演で好評だった『デカワンコ』と同じ刑事ドラマ。前回は犬並みに鼻が利くのが特徴でしたが、今回はサディスティックな言動で犯人を逮捕するという設定です。逮捕時にムチを振り回したり、漫画のようなチープなテイストが満載で、それが逆に受けています。彼女の二枚目半のキャラがうまく引き出されていますし、日テレのキャスティングの勝利と言われている」(同)

 先の日テレ幹部は、

「キムタククラスになると、ギャラは1話あたり300万円と言われます。それに比べ、多部は1話80万~100万円で、格安です。それで、これだけの視聴率を取るのですから、コストパフォーマンスのいい女優ですね」

 安易にキムタクや堺雅人を起用すれば、いいってもんじゃない。番組スタッフも、さぞやニンマリしたはずである。

「特集 数字が出そろった『春ドラマ』悲鳴と歓声の楽屋裏」より

週刊新潮 2015年4月30日号掲載

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