教育学部教授「大阪で教員として働くのは避けるべき」――橋下徹チルドレンは不祥事のデパート(3)

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「維新」を率いる橋下徹・大阪市長(45)。小泉純一郎元首相に憧れ「ぶっ壊」すことにまい進するのは結構だが、新たに選んだお仲間の維新の志士たちはまるで「不祥事のデパート」。初回の記事ではその一覧を、前回の記事では選挙を前に不祥事を起こした仲間の首を切る光景は、先日の統一地方選を前にした上西小百合議員(31)の騒動以前に何度もあったことをお伝えした。

 しかしながら、その一方で、橋下氏と松井一郎大阪府知事が、最後までかばい続けた人物がいる。当人は、職員らに対する発言を、第三者委員会からパワハラ認定されてもいるのだ。

「それは、この3月まで府の教育長をやっていた中原徹さんです。彼は、市長の早稲田大学時代の“ご学友”。カリフォルニアやニューヨークで弁護士として活動していましたが、2010年4月から、府立和泉高校の校長に転身したのです」

 と、さる市教育関係者が、次のように打ち明ける。

「当時から、職員に対するパワハラがありましてね。校長を3年務めた後には教育長に就き、英語教育および高校入試改革に注力し始めました。むろん、橋下さんの意を受けたものですが、いずれもうまくいかなかった。中原さんの頭ごなしの指示に、部下がついていけなかったのが主な原因と言われています。それでも大阪のツートップが擁護を続けたばかりに、教育委員会はいまだ火薬庫を抱えているような状態です。だから例えば、各大学の教育学部のなかには、“大阪で教員として働くのは避けるべきではないか”と、考えている教授もいるほどです」

 とにかく、組織の破壊には、権力者を惹きつける魔力がある。たとえそれが禍根を残そうとも、

「建設よりも破壊のほうが、ずっと自分の力の証拠を目(ま)のあたり見せてくれる」(三島由紀夫著『永すぎた春』)

 という言葉があるように……。

「特集 中身はポンコツばっかり『橋下チルドレン』不祥事一覧」より

週刊新潮 2015年4月16日号掲載

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