「子供にママをテレビで見せたい」でバラエティー進出「木村佳乃」

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 ほっかむりに水着姿で熱湯の温泉に突っ込んだかと思えば、罰ゲームでは蛾の炒め物をパクリ……。浴衣の裾をはだけさせながら女芸人とガップリ四つの相撲を取るに至っては、女優・木村佳乃(38)のイメージは完全に崩壊である。それでも嬉々としてバラエティー番組に出演する木村には、幼いわが子への“想い”があるんだそうで――。

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 女優には“脱皮”が付き物である。とはいえ、今年1月4日に放映された『世界の果てまでイッテQ!』(日テレ系)で、女芸人と変わらぬ汚れ仕事に挑んだ木村の姿は、お茶の間を騒然とさせたに違いない。

「さすがにビックリしましたよ。ママになって吹っ切れたのかなあ……」

 スポーツ紙の芸能デスクも驚きを隠せない。

 女優として着実にキャリアを積みながら、2010年には少年隊の東山紀之(48)とゴールイン。現在は1歳と3歳の姉妹の母親でもある。

「東山との交際を宣言した頃から、女優として開花しつつあった。お子さんが産まれて芸能界を遠ざかっていたけど、復帰後に沢尻エリカと共演した『ファーストクラス』での演技も高く評価されています」(同)

 それだけにパンジージャンプで絶叫するような仕事(同番組)には疑問符がチラつくのだが、

「正統派女優のイメージが強い木村ですが、実はバラエティー進出にかなり乗り気なんですよ」

 そう打ち明けるのは民放プロデューサー。実際、今月14日スタートの『発見!なるほどレストラン』(フジ系)では、バラエティー番組の司会に初挑戦することも決まった。

■ヒガシの営業

「『イッテQ』が好評だったことに気を良くしたようですが、木村を後押ししたのはむしろ子供たちの存在。彼女は子供たちに、テレビに出る母親の姿を見せたいと望んでいるんです。そこで“1クール=3カ月”で終わってしまうドラマよりも、半年以上、放映が続くバラエティー番組を選んだ。何より、子供たちはまだドラマの内容を理解できる年齢ではありませんから」(同)

 ただ、アラフォー女優のバラエティー進出が、“落ち目”の烙印と隣り合わせなのも事実。しかし、

「夫の東山も『世界まる見え!テレビ特捜部』でビートたけしや所ジョージと共演して、演技の幅が広がったと考えている。もちろん、今回の木村の決断にも大賛成。妻をバラエティー番組に売り込むため、知り合いの局幹部に“裏営業”までしているそうです」(同)

“ヒガシ”の売り込みがあれば、大作映画の主演くらい椀(も)ぎ取れそうな気もするが、子供のためにバラエティー番組を優先するのが東山家の方針のようだ。一方、“女優・木村佳乃”の今後を危惧するのは芸能評論家の肥留間正明氏である。

「05年の映画『蝉しぐれ』で、木村は“悲劇の女”、“忍ぶ女”を見事に演じています。同世代の女優を見渡しても、彼女ほど和風の色気を感じさせる本格派はいません。バラエティーは出演者の素を見せる商売ですから、長期的には女優業に悪影響が出ると思いますよ」

 所属事務所は女優業に専念してもらいたいと考えているようだが、そのためには、子供の成長を待つしかなさそうである。

「ワイド特集 人間の証明」より

週刊新潮 2015年4月16日号掲載

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