仕事激減「芦田愛菜」が再起をかけるNHKBSドラマ

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 わずか6歳で日本アカデミー賞を受賞して、日本のドラマ史上最年少で主役を務めた天才子役。人気の絶頂を極めた、芦田愛菜ちゃん(10)の姿を見かけなくなって久しい。仕事が激減したという彼女が再起の場に選んだのは、NHKBSだったのだ。

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 昨年、社会問題にもなった『明日、ママがいない』に続いて、愛菜ちゃんは9月に『マルモのおきてスペシャル2014』に出演した。だが、11月の出演番組はゼロ。年末年始も、バラエティ番組2本に“ゲスト”として顔を出しただけだった。芸能ジャーナリストによれば、

「彼女は芸歴5年にして映画11本、ドラマ22本に出演した売れっ子ですが、昨年から露出度が急激に減った。やはり、ギャラの高騰が原因でしょう」

 彼女のギャラは、子役の中でも破格だという。テレビ制作会社幹部が言うには、

「子役のギャラはドラマが20万~30万円、バラエティは5万円が相場ですが、愛菜ちゃんの場合はいずれもその倍以上。今人気の子役、本田望結ちゃんや谷花音ちゃんもそこまで高くない。制作費を考えると、彼女を使うのは躊躇せざるを得ません」

 同じく、大手広告代理店社員も、

「愛菜ちゃんのCMのギャラは最初2500万円前後でしたが、2012年に6500万円まで跳ね上がった。これは吉永小百合さんクラスです。彼女はこれまで22本のCMに出ましたが、今ではスナック菓子の1本だけに減っています」

 愛菜ちゃんはCMだけで最低10億円は稼いだ計算になり、年収が1億9000万円と報じられたこともある。所属事務所にとって、文字通り金の卵だった。だが、

「3年前の2月、読売テレビ制作の『上沼・高田のクギズケ!』というローカル番組の企画で、“テレビから消えてほしい有名人”というアンケートがありました。そこで愛菜ちゃんが、“子供らしくない”などの理由で1位になった。その後、週刊誌の“CMで見たくない有名人ランキング”でもトップでした。こうした報道の影響で、テレビ局や企業は彼女の起用を控えるようになったのです」(同)

 都心の気温が12・2度にまで上がった昨年12月5日。東京・日活調布撮影所で、NHKBSプレミアムで2月21日、28日の両日に放送される『ラギッド!』の制作記者会見が開かれていた。

■安達祐実より上

「支えられていることを実感しています」

 こう力強く挨拶したのは、NHK初主演の愛菜ちゃんだった。

「みなさん役のイメージにぴったりで、楽しくやらせてもらっています。足を引っ張らないようにしないととヒシヒシ感じています」

 会見に出席したスポーツ紙記者が言うには、

「彼女は実に堂々としていて、発言も女優然としていました。『ラギッド!』は10歳の天才少女が、詐欺師に奪われた3億円を取り戻すというストーリーで、脚本は『相棒』や『金田一少年の事件簿N』などを手掛けた高橋悠也。作品の良さは間違いない。愛菜ちゃんが、再起をかける良いチャンスだと思います」

 辛口で知られる芸能コラムニストの山田美保子氏は、

「NHKBSのドラマは、業界関係者から評価される作品が多い。彼女の演技力は、天才子役と言われた杉田かおるや安達祐実より上だと思います。今回のドラマは、はまり役になるのではないでしょうか」

 演技力は折り紙つき。だが、ここで再起を果せても二十歳過ぎたらタダの人にならなければよいが……。

「ワイド特集 風雪の大和なでしこ」より

週刊新潮 2015年2月19日梅見月増大号掲載

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